From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
テンバガーという言葉があります。
もともとは米語、野球の言葉で、
一試合で10塁打を打つような
凄い事を指すようです。
大きな活躍という意味であり、
10点得点するという意味ではないようです。
ですから語源的には、
株価が10倍になる、
という事を指しているわけでもなく
「大化けした」と解釈するのが
本来の意味でしょう。
でも、日本がWBCでチームとして
10点入れたゲームがありますし、
10倍というのは夢があります。
そこで、ここでは株価を10倍にする、
という解釈で進めます。
これを株式で
「やってやろう」「やってみたい」と
考える人は多いでしょう。
100万円で株を買うと、
10倍になって1千万円の
評価額になるという事です。
実は条件を整えると、
そう難しい事ではありません。
それを最も長い時系列が取れる
NYdowで検証してみます。
このグラフは、
1915年1月のNYdowを100として
推移をプロットしたものです。
1915年にNYdowへ
100ドル投資した場合、
10倍の1000ドルに到達したのは、
1958年12月でした。
これに要した期間は43年です。
10倍にするのに
必要であった月日は
43年であったと
言い換えることができます。
1958年12月に
1000ドル投資した場合、
10倍の1万ドルに到達したのは、
1996年6月でした。
これに要した期間は38年です。
10倍にするのに
必要であった月日は
38年であったと
言い換えることができます。
では、1996年6月に
1万ドル投資した場合、
10倍の10万ドルに
到達するのはいつでしょうか?
1996年から2023年3月までの27年間、
平均6.6%の株価上昇をしています。
今後も同じだけ
株価が成長するとして、
10倍になるために要する時間は、
「1.066^36=10」ですので
36年必要です。
つまり、
株価を10倍にするためには、
36年から43年くらい、
ざっくり言って40年前後かかる、
ということになります。
いやいや、そんなに待てない、
数か月で結果を出したいぞ。
マイクロソフト、アップル、テスラを見ろ、
簡単に何百倍になったぞ、
そう考える人もいるでしょう。
そうした株式が
存在するのは事実です。
それを東証にある株式の中で
発掘するヒントを考えてみます。
それはまた次の機会にでも
掘り下げる事にしましょう。
奥村尚
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。