続くオリンピックの呪い

2021.8.25
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

麻生副総理が、昨年、

呪われた東京オリンピック

と発言したのを
ご記憶の方も多いと思います。

1936年8月1日に、4年後の1940年に
オリンピックが東京で開催されることが
決まったのですが、

このオリンピックは、
当初10都市が名乗りを上げ、
東京、ローマ、ヘルシンキの3都市
に絞られたのですが、

ローマが有力でした。

当時日本は満州事変の最中で、
国際的には煙たがられていたのです。

イタリアはムッソリーニが
独裁者として君臨していたのですが、
日本の懇願もあって辞退、

ヒトラー率いる独の協力もあって
日本での開催が決まったという歴史があります。

1936年といえば、日独伊三国同盟の
前段階となる日独防共協定が
11月に日本とドイツの間で調印され、

1937年にはイタリアも現署名国として加盟しています。

あまり知られていませんが、
その後この協定はハンガリー、スペイン、
満州国を入れた6か国の条約となりました。

イタリアの協力で日本での開催が決まった
東京オリンピックは、

そんな時代背景があったんですね。

日本は中国と全面戦争に突入していましたが、
IOCから戦争が終結しないのであれば
開催できない趣旨のメッセージを受け、

東京はオリンピックを返上します。

こうした話を、2020年の
東京オリンピックの1年延期と重ねて
呪われた東京五輪、となずけたのでしょう。

しかし、東京とは別に、
日本でのオリンピックという点でも、
呪いは続くかもしれません。

過去全て、開催年に政権交代が起きています。

■1964年10月東京オリンピック
オリンピック閉会式翌日、池田首相が辞任、
池田裁定で後継者として指名された佐藤内閣発足

交代原因は、病気だったようです。

■1972年2月札幌オリンピック
同年5月、佐藤派の幹部であった田中角栄が
大勢を引き連れて田中派を結成、そのまま
総裁選を勝利し田中角栄政権発足

交代原因は、派閥幹部が子分を引き連れ独立
そのまま総裁になったことでした。

■1998年2月長野オリンピック
同年7月、橋本首相のもと参院選を行ったが
大敗、橋本内閣総辞職。小渕内閣発足。

交代原因は選挙の大敗です。

今年、東京オリンピック後には、
どのような展開があるのか、
どういった呪いがかかられているのか、
目が離せません。

でも、選挙という
不透明なイベントを通過すると、

不透明さが取れて透明になります。

相場というのは、
不透明さを嫌気するものなので、

選挙の結果はどうあれ、

選挙が終わるというのは
相場にとっては価値がある事になります。

奥村尚

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