日経平均とリスク動向

2025.5.21
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

4月に始まった
相互関税による大きな下落は、

相場を観る限り、
収まってきた感があります。

日経平均の、
今年の推移をみておきましょう。

日経平均と合わせて、
当日の市場リスクも計算して、
あわせてプロットしました。

リスクの
今年に入ってからの平均は
点線で示しています。

リスクは、市場の価格変動が
もたらす変動率の計算で、
大きくなれば相場は下落します。

目的に応じて
いくつかの算出方法がありますが、

先物市場が提示するものを
利用するのが普通です。

今回は、調査目的を兼ねて、
少し複雑な方法を用いました。

日経平均採用銘柄の
期待リターンを推計し、

そこから将来の日経平均を推計して、
日経平均の期待リスクを
逆算したものです。

現物市場における
個別銘柄の価格変動を
推計するので、

個々の銘柄の価格変動と
指数との連動も
見ることができるのです。

これをみると、リスクが増大して
日経平均が下落している
ことがよくわかります。

単にリスクの数字がおおきいほど、
相場も大きく下落する
かというとそうでもなく、

リスクが大きいとしても、
相場は(下落はするものの)

大きく下落しないときも
多いこともわかります。

また、リスクが極端に
小さくなったら

それで安心かというと
そうでもないこともわかります。

スケールでいば、
0.0025以下に小さくなってしまうと、

それが大きく上げる前兆に
なっている感じもあります。

これは、もう少し長い
時間軸で検証してみると、

確率的に示すことが
できるかもしれません。

いずれにしても、今の状況は、
リスクは収束にむけており、

今年の平均まで下がりそうであり、
安定に向かっている
感じではありますね。

ただし、相互関税の問題次第で、
一気にリスクが再上昇する
可能性は否定できません。

2024年度よりも
円高に推移すること

相互関税による影響が、
収益悪化をもたらすであろうこと

が主な要因です。

相場用語では、不透明である、
といういいかたになります。

これは、よく考えると
あたりまえですね。

相場の見通しが
透明であったことは、
過去に一度もありませんから。

奥村尚

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