[ 知らないとマズイ]理屈抜きの相場の本質

2016.3.10
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From:不動修太郎
マレーシアのホテルにて、、、

私はまだマレーシアに居ます。

私はマレーシアに6年住んでいたことがあり、
今なお頻繁にマレーシアの地を踏みますので
当地の不動産状況についての質問を頂くことが多いです。

写真1_リゾート

まず、冒頭に申し上げますが、
私は日本の皆様にはマレーシアの不動産購入を
お勧めしていません。

ただ、マレーシアの不動産を知っておくと
株などほかの相場、投資対象を考える上で参考になるので、
ここで紹介させていただきます。

よく知られているように東南アジアの国々は
日本と違って若年層の人口比率が多く、
人口が増え、経済発展を続けている国が多いですね。

マレーシアは昔の日本のように
出生率が高く、老人が少ないので、
年齢別の人口構成はピラミッド型です。

だからこそ、マレーシアの不動産はこれから値上がりする筈で
物件を買うべきだと日本人相手に勧める不動産ブローカーが多いですが、
冷静に考えて下さいね。

写真2_物件の広告

上の物件の看板に大きな字でRM198000 & ke atasとありますが、
atasは上という意味なので、「以上」となります。

RMはマレーシアのリンギという通貨で、
今なら1リンギはおよそ28円に相当します。

ですので、
RM198000は550万円強に当たりますが、
これはこの物件の中の一番安い部屋の価格です。

実はマレーシア国籍を持たないと
こういうお手頃の物件は買えません。

日本ですと不動産価格が高い場所として
銀座がつとに有名ですね。

海外ならば、不動産物件が高いのは、
ロンドンの市街地、ニューヨークのマンハッタン島、
香港島、モナコなどが知られています。

では、なぜこれらの場所の不動産が他に比べて、
群を抜いて高いのでしょうか?
 
ある土地で商売をしたい、あるいは住みたいと思う
人が多ければ、土地、不動産の値段は上がりますね。

しかも銀座、香港島などの土地は
限られた面積しかありません。

狭い土地、つまり供給が少ないのに
そこに住みたい、オフィス、店舗を構えたい人、

つまり需要が多いので、物件が高くなります。

このように相場、不動産などは
需要と供給の関係によって値段が
上がったり、逆に下がったりします。

では、マレーシアの不動産はどうなのかというと、
どう見ても人口増加、経済発展のペースよりも
不動産の増え方が上回っています。

マレーシアは都市の回りはジャングル、荒地、
パーム椰子やゴムの木の農園です。

なので、それらの土地を切り開くと
いくらでも不動産が増やすことが出来てしまいます。

そのため、
マレーシアの不動産は需要が増えてはいるものの
供給がそれを上回るので、近い将来に不動産の相場は下がるとみています。

今回はマレーシアの不動産を例にとりましたが、株など
相場すべてにおいて『需給のバランス』で考えることが大切です。

マスコミでは経済の理屈、政策などで相場を
説明しようとしますが、それよりも需給のバランス、
今後は供給が増えるのか、需要はどうなるのかを考えましょう。

受給のバランスを意識すると、
あなたの株式、為替の取引が変わりだします。

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