新登場のオシレーター系指標

2015.12.28
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From:不動修太郎
都内の自宅より、、、

今回は
「ストキャスティックス」という
テクニカル指標をご紹介します。

「ストキャスティックス」
というのは、”統計的な”という意味で
オシレーター系の指標の一種です。

何度も言いますが・・・

オシレーター系の指標は
相場にトレンドがある時と
そうで無い時期には違う
解釈になることがあります。

ですから、
オシレーター系の指標は
おしなべて使いこなし方を
よく理解していないと相場の
予想の仕方を間違えてしまいがちです。

このことは、何回か書いていますが、
相場予想の上でとても大切なことですから、
今回も強調しておきます。

もちろん、ストキャスティックスも、
移動平均線などトレンド系の指標を
合わせて参考にしてください。

例えば、
ストキャスティックスで
上昇のサインが出た!

そのときは、
同時に移動平均線でも
同じように上昇サインが
出ているのかを見ましょうね。

テクニカル指標により、
売買サインが出る時期は
多少異なります。

とはいえ、
あるテクニカル指標で
相場が上昇予想なのに、
別のテクニカル指標の
予想が下落している場合。

何か間違えていないかを
もう一度、調べてみてください。

では、
ストキャスティックスの
説明に入りましょう。

ストキャスティックスは
どんな指標かと言いますと、、、

過去の一定期間内の
最高値と最安値の中で、
現在のレートの位置を示します。

これだけでは、
ピンと来ないでしょうから、
具体的な計算式を見てください。

A : 当日の終値
B : 過去n日(時)間の最高値
C : 過去n日(時)間の最安値
とすると、

%K = ( A – C ) ÷ ( B – C ) × 100 (%)

例えば、ユーロが過去100日間に
最高値が120円、最低が110円だとします。

今日の終値が117円だとすると、
A=117
B=120
C=110

%K = ( A – C ) ÷ ( B – C ) × 100 (%)
=(117-110) ÷ (120-110) × 100 (%)
= (7 ÷ 10 )× 100 (%)
=0.7× 100 (%)
=70%

このようにストキャスティックスは
0から100%までの間で変動します。

例えば、今日が過去100日の中で
一番安かったらストキャスティックスは0%,
たまたま、今日が過去100日の中で
もっとも高いとすると100%になります。

何%かによって、
直近のレートが高値に近いのか、
安値に近いのかを示すのです。

そして、「買われ過ぎ」、
「売られ過ぎ」といった
「市場反応」をみています。

では、実際にはどう使うか?

70%以上のデッドクロスで”売り”、
30%以下のゴールデンクロスで”買い”
と、するのが基本的な使い方です。

ただし!!

ストキャスティックスそのものは
割合に単純で分かりやすい指標ですが、
相場予想の精度はあまりよくありません。

そこで、入門書などでも
ストキャスティックスは
ほぼもれなく別の指標を
組み合わせて使います。

ストキャスティックスの
具体的な使いこなし方や、
指標の組み合わせは、次回以降、
順番にお伝えしていきます。

不動修太郎

P.S.
「上達のコツ」

さて、私がセミナー、講演会で
説明する資料はかなり長い時間を
かけて全て私が作っています。

説明用の資料を作るには、
難しい内容でも分かりやすく
見やすい図を作らなければなりません。

人に説明するためには、
自分が分かっているだけでは
足りないのです。

そういう資料を大量に作るのは
大変と言えば大変です。

ですが、
その資料を作る中で、
自分が持っている知識が
整理されていきます。

その結果、同じテクニカルでも、
今までより深く理解できることもあります。

ですから、
セミナーでは檀上に立っていますが、
同時に私自身も勉強をさせて貰っています。

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