うってかわって

2021.4.7
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

Q.問題:
「うってかわって」を使って文を作りなさい。

A.良い子の答え:
 午前はどしゃぶりも、午後はうってかわって快晴になった。

A.悪い子の答え:
 彼は麻薬をうってかわってしまった。

これは私が学生時代に流行った
言葉の遊びの一つです。

今回は、

日銀はうってかわって、

の話をします。

3月19日に政策決定会合があり、

日銀はETFの購入として、
それまで日経平均型も購入していたのを変更し、
TOPIX型のみとする事を発表しました。

その影響で日経平均は大きく下げました。
(TOPIXはそうでもありませんでした。)

これはつい最近のことですから、
記憶していると思います。

しかし、

あっという間に相場は戻ってきました。

推移をみてみましょう。

NT倍率も上がってきて、3月19日よりも
むしろ日経平均が(TOPIXより)
余計に上がってきたこともわかります。

(注 NT倍率は、NK225をTOPIXで割った値で、
 値が上がるほどNK225が上がり過ぎ、
 値が下がるほどTOPIXが上がり過ぎ)

さて、3月19日以降も日銀は毎日
ETFを購入続けてきました。

しかも、3月だけで3回も
大型の投資をしています。

3/22 513億円
3/24 713億円
3/30 513億円

日経平均を、3月は
まだ買っていたのですね。

ところが、

この4月に入ると、うってかわって、

日経平均どころかTOPICにも
投資をしなくなりました。

2016年3月31日以降、毎日行っていた
株式投資を停止したのです。

今まで毎日最低12億円買い続けたETFも
購入しなくなりました。

2011年以降、日銀が1日数百億円もの資金で
買い支えた”出動”を調べてみると、
おもしろいことが浮かび上がります。

相場が下落すると、”出動”するのですが、
その時の下落率をしらべるとこうなります。

2021年1月までは、

相場が0.7%下落すると出動があったのですが、

それ以降は、出動するときの基準が厳しくなり、
2%超えて下落しないと出動がなくなりました。

2%は日経平均でいうと600円に相当します。

そして、ついに4月、

出動が期待できなくなった感があります。

もし、出動基準を3%に引き上げたとすると、
日経平均で900円に相当します。

今後、あまり買い支えは期待できないのですが、
それでも相場は4月に入り上がり続けています。

それだけ、買いのエネルギーが強いという事になります。

このエネルギーはしばらく続くでしょう。

この流れには、乗る、必要がありますね。

奥村尚

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