From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
もう11月もあと少しで終わりますね。
来週は、もう12月です。
すこし早いですが、
今年一年の相場を振り返ってみましょう。
主要国の株価指数の推移を、
本年1月4日を100として
プロットしてみました。
トップは、米国(SP500)です。
かなり差が開いて、
二位は欧州代表 独(DAX)です。
三位は僅差でわれらが日本(TOPIX)。
四位は英国(FTSE100)でした。
これら先進主要国の指数は、
全て上昇していますが、
五位 上海は、
年間を通して横ばい、
ほとんど上昇していません。
中国経済は、
GDPとしては成長していますが、
株式市場を観ると、
中国恒大をはじめとする
不動産セクターを中心に伸び悩んでいます。
ところで、
単純にこの推移を見ると、
SP500が圧倒的に良いこと
はわかりますが、
DAX、FTSE100、TOPIXの
3つの相違がわかりません。
目を凝らしてよーくみると、TOPIXは、
9月の上昇と10月の下落があり、
その動きが、とっても大きいのです。
これは、他には見られない特徴である
ようにも思えます。
こうした、動きの大きさや
大きく動いた期間の長さを、
数字で示す方法があります。
リスクと呼ばれる尺度です。
金融学では、日々のリターンから
計算できると定義されています。
また、
日々のリターンと合わせてみる事で、
いわゆる、リスクとリターンという
関係を数字の落とすことができます。
さっそく見てみましょう。
それぞれの株価指数と原点をむすぶと、
x軸との角度を計測できます。
最も大きな角度は、SP500です。
DAXとFT100の確度は
かなり似ていますね。
そして、TOPIXは、角度が小さい。
一番小さいのは上海総合です。
この角度は、
リスクとリターンの比率
として求めることができます。
θ= Ret / Risk
です。
θが大きいほど、
リスクに対してリターンが大きい、
つまり投資に有利な資産である
ことを示します。
一方、
x軸で示される値は、
リスクの大きさです。
TOPIXが、今回の5つの株価指数では
最もリスクが大きな資産となります。
その割に、
リターンはSP500の半分程度と、
低いものなので、
投資をするには不利な資産です。
DAXとTOPIXを比べる限り、
リスクはDAXの方が小さく
リターンはDAXの方が大きい。
投資適格性という観点では
DAXの完全勝利です。
今後も今までと同じ調子で推移するならば
上海はリターンが少なすぎて論外
TOPIXはリスクが大きすぎて論外
SP500、DAX、FTSE100は、
それぞれ特徴があるが、
リスクをとるのであればSP500が良い
リスクを下げたいのであれば、FTSE100が良い
ということがいえます。
同じ考え方で、
為替レートや仮想通貨なども
加えることもできますので、
いずれ、やってみようと思います。
奥村尚
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。