スキャルピングのワナ

2022.1.26
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

スキャルピングというトレーディング手法があります。

いわゆる、デイトレの一つの流派ですね。

一日に買と売のセットを繰り返すのがデイトレですが、
スキャルピングは、売買周期がとても短い。

売買判定はテクニカル手法が主体ですが、
数分から十数分の周期が発生することを
誰よりも早く察知し、

そのトレンドが今後数分(あるいは10数分)先まで
継続することを前提にポジションを取り、
利益を得るというものです。

これのミソは、

トレンドは自分で発見することです。

でも、
あらかじめ教科書で決められたトレンドを、

じっと待っていても
そんなトレンドはどうせ来ません。

また、スキャルピングの売買ルールも明確です。

利益を得ている段階で、
とにかく決済まで済ませることです。

そして、またエントリーする。

つまり、勝負の回数を増やして勝ちに持ってゆくんです。

しかし、この方法である限り、
実は確率論に従って勝率も利益も理論値が計算できます。

主要なFX市場、
あるいは株式市場のリターンは平均を取ると、
ほぼゼロです。

最大リターンも最小リターンも、
±の差はありますが、
同じような数字であり、正負対称です。

ですので、理論的には、利益は出ません。

特に、売買の回数を増やせば増やすほど、

理論値に近くなり、
プラスとマイナスの利益が相殺されるので、
ゼロとなります。

ただし、難しい事を書くと、
時間軸で解析すると対称ではありませんから、
勝つことができる可能性があります。

相場は、
プラスの方向に市場が進むときは、
じっくり、ゆっくり、と進みます。

マイナスの方向に市場が進むときは、
一気に、あっという間に、進みます。

こうした時間の非対称性を利用する方法で
勝つことはできるはずです。

つまり、
買いで入る時は、
すこし長い時間ポジションを持つ。

売りで入る時は、
すこし短い時間のポジションでケリをつける。

でも、その方法で勝つには、
数値解析のノウハウを使って事前に分析をしておき、

一定速度を超えて下落したときの時間判定と、
どこまで下落するかという予想をリアルタイムに
提示して機械処理できる体制を敷く必要もあります。

つまり、

相当なノウハウと機械処理の装備を負担したうえで、
(実際の売買オペレーションは人間では不正確なので)

トレードそのものも機械処理する必要があります。

時間軸での統計処理、
過去トレンドの数式表記に慣れている人だけが
挑戦する価値がある手法です。

その上、事前の統計検証と常態的なコンピュータ監視、

さらに言えば、
それを行うためのデータの合法入手が必須になります。

こうしたことを理解できる人のみが、
勝利する方法がスキャルピングになるでしょう。

まぁ、統計も知らないしコンピュータ処理にも疎い人が
適当なチャート分析だけで
チャレンジする手法ではないことは確かです。

これは、株でもFXでも、同じことが言えます。

ネット上で、

百発百中のスキャルプ、
あっという間に億れます、

という商品が乱立していますが、
そんな文句は信じないことをおすすめします。

スキャルプは やらないことが 極意なり。

奥村尚

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