GWの相場

2023.4.19
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

4月も半ばを過ぎ、
この月末からGWに突入します。

GWというと、
日本独自の連休制度ですが、

期間が特に長いので、
そこが曲者です。

普段は海外で起こった
いろいろなニュースや
事象に対応して、

相場も影響を受けて
日々変化してゆくのですが、

GWは休みがあまりに長く、
GW明けに一気に
変わることが多いのです。

年末年始も日本は
欧米より長いのですが、

クリスマスと年始は
欧米も休みになるので

GWほどの大きな変化は
起きにくいのです。

その変化を数字で示すために、
過去25年間の統計をとりました。

GW直前、直後のリターンと、
その上昇(もしくは下落)の
発生確率です。

発生確率が大きいということは、
普段と同じような相場であって、

GWといえども普通に動いた
相場であることを意味します。

逆に発生確率が低いということは、
異常な相場であって、

そんな上昇(あるいは下落)が
起こることはめったにない
という事を示します。

発生確率が低い=なかなか起きない騰落
(上昇もしくは下降)を示した年を
赤字で示しました。

ものすごく多い ことが
良くわかります。

過去25年の中で、
異常な騰落を示したのが
20回もありました。

ある種のアノマリーですが、
単なる偶然と片付けることは
できません。

月曜は上がりやすいとか、
夏は相場が枯渇するといったような

都市伝説のような
デマとは違います。

大きな変化が起きる理由が
明らかだからです。

例年月初旬には
FOMCがあります。

FOMCは
米国の金融政策を決める委員会ですね。

もっとストレートに書くと、
政策金利の利上げ
(もしくは利下げ)を決定します。

年8回開催されますが、
5月のFOMCはその年の節目になる
FOMCになることが非常に多いんです。

そして、
いつも日本のGW期間にあたります。

今年は5月の2-3日に
開催されます。

結果がわかるのは
日本時間4日早朝。
GW真っ最中です。

世界中の為替も
株式指数も大きく動くことが
多いわけですが、

日本は連休で相場も休みですから
変化に追従することができません。

ですのでGW明けにまとめて
ドカンと動くのです。

大きく上げるか下げるか、
まだわかりませんが、

2009年以前は
大きく上げることが多く
(全11回のうち上昇 8回、確率73%)、

2010年以降は
大きく下げることが多かった
(全9回のうち下落68回、確率67%)です。

2010年以降で、
下げる場合の平均騰落率は
『-2.57%』でした。

GW直前の日経平均が
28500円だとすると、
約730円の下落になります。

その程度の下落の発生確率は67%
ということができます。

数字遊びではありますが、
GW後はこうした騰落が
今まで普通におきていたんですね。

奥村尚

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