テンバガーの検証(2)

2023.3.29
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

テンバガーの発掘のために、
前回は指数を代表選手として、

テンバガー銘柄が
可能であることがわかりました。

しかし、
何十年もかかることもわかりました。

個別銘柄でどんどん上がる銘柄を
発掘するしかないかもしれませんね。

そこで東証の個別株の中から
どう発掘するのかを考えてみます。

株価が10倍になるということは、
「10倍の成長をする」ということです。

会社価値が10倍になるということは
時価総額が10倍になる事を意味します。

ということは、
既に1千億円の価値を持つ企業が

1兆円の価値をもつまで
成長することになります。

既に1兆円の価値をもつ企業が
10兆円の価値をもつまで
成長することになります。

日本企業で10兆円を超える
日本企業の時価総額は、
5社あり、このような順位です。

ーーーーーーーーーー
1 トヨタ 29兆円
2 キーエンス 15兆円
3 NTT 14.5兆円
4 ソニー 14.4兆円
5 MUFG 10.6兆円
ーーーーーーーーーー

10倍になる期待をもって
こうした会社の株式を買うのは、

まったくナンセンスであるのは
言うまでもありません。

10兆円の価値を持つ企業が、
100兆円の価値をもつまでに

成長するのが如何に難しいか
明らかにわかるからです。

時価総額は
なるべく小さな会社が良いわけですね。

東証プライムで、
最も時価総額の小さい会社は、

3月28日の段階で
小さい順に並べるとこうなります。

1年前と比較して、
どれだけ上がったかも

ざっと調べてみましたので、
合わせて掲載します。

【1】ワイヤレスG(9419) 26億円
この1年間で3割ほど価値を下げました。

【2】pバンcom (3559) 27億円
この1年間で、2割ほど価値を下げました。

【3】アイケイHD(2722) 31億円
この1年間で、価値は変わっていません。

【4】マイネット(3928) 31.6億円
この1年間で、4割ほど価値が下がりました。

【5】テモナ (3985)34.4億円
この1年間で3割ほど価値が下がりました。

どうも、
小ささだけで選ぶと、

むしろ求める方向と反対に、
価値を下げる銘柄にたどり着くみたいです。

それを明確にするために、
逆の事を簡単にみてみましょう。

大きい会社をみるのです。

東証の指数で
「TOPIXcore30」というものがあります。

簡単に言えば
会社の時価総額のtop30を
指数化したものです。

これを、
日経平均と比べるとこうなります。

日経平均より、
2%だけ上昇していますね。

規模が小さい会社をバスケットするより、
規模が大きい会社をバスケットする方が
パフォーマンスが良いことがわかりました。

なかなか、テンバガー銘柄に
たどり着くまでに時間がかかりそうですが、

こうして得た知恵を積み重ねると、
少しずつ正解に近づいていく
気がしてきますね。

この続編も、
いずれやろうと思います。
お楽しみに。

奥村尚

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