恐怖が市場を支配する、、、

2018.03.14
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

前回話題にしたセンチメントは、
「心理」なので、数値にしづらいものがあります。

しかし、投資はサイエンス。

数値化する試みは昔から行われていました。

最も代表的なものは、VIXでしょう。

1993年から公式に発表されています。

シカゴ・オプション取引所が作った指数で、
世界中の投資家が見ています。

VIXとは、
Volatility IndeX(ボラテリティ インデックス)の略で、
別名、恐怖指数と呼ばれています。

数値が上がるほど、恐怖具合が上がります。

恐怖とは、市場参加者が予期する、
下落の恐怖のことです。

平常時は、10-20%程度で、
へたすると1桁%です。

この段階では、
市場は仮に多少下がったとしても、
大きな下落を伴いません。

しかし、政治情勢や経済情勢、
あるいは、どんな理由であれ、

何かきな臭い動きを投資家が検知すると、

それが必ずオプション市場の相場で反映され、
VIXが上昇します。

VIXが上昇すればするほど、

市場が(まだ実際に下落していなくても)
下落のセンチメントに満ちてきていることを示します。

VIXが30%を超えてくると

投資家であれば誰でも
危なさを感じるレベルまで

市場心理が下がり始めています。

そして、
実際に市場が大きな下落をした場合、
VIXは過激なまでに上昇します。

2月6日に、VIXは瞬間50%を付けました

実際は引けで37%程度で収まりましたが、
それでも大きな値です。

30%台後半は
数年に1度あるかないかの、大きな値です。

ちなみに、
2008年10月のリーマンショック時には
90%くらいまでいきました

計算上は数百%までの上昇も
あり得るということを
知っておいてよいでしょう。

さて、
日本でも2010年から

日経新聞社がNK225指数(日経平均)を対象にした、
日経ボラティリティインデックス(日経VI)を算出し、

日々新聞やwebサイトで発表しています。

30%を超えると、危なさを感じる
センチメントとなってきますが、

実際、この2月の第二週は30%を突破しました。

1517989331962

昨日の時点では、前場終了時22.5% 程度と
良い状況になってきており、

この流れで今年度最終日(3月27日)を
終えられるのではないか、と考えています。

では、また次回。

p.s.
興味のある方のために、

ボラテリティとは、価格の変動幅の比率です。

VIXは、SP500(SPX)指数の
オプション取引から逆算した

今後30日間の
インプライドボラテリティを測定したものです。

市場が不安定な時には、
オプション取引市場が示唆する

SP500指数の価格変動幅が
大きくなる性格があります。

この値を使って市場が予想する
SP500の価格変動幅を
正確に求めることもできます。

本来は、変動幅が大きい場合、

下方だけではなく、
上方にぶれることも意味しますが、

事実上、暴落の危険シグナルとなっています。

奥村尚

<編集部のおすすめ>
市場の指数には感度を上げておきたいですが、
自分自身が恐怖に支配され

冷静な判断が出来なくなってしまったら
泥沼に、はまってしまいます。

リスクを考慮し、戦略を練って、
備えておくこと

今のうちに出来ることをしておきたい方は、
こちらからその方法を学んで下さい。

阿鼻叫喚の市場においても冷静に対処できるよう戦略を立てたい方はコチラへ


コメント

恐怖が市場を支配する、、、」への1件のフィードバック

  1. 仙波直子

    奥村先生

    ありがとうございます⭐️

    センチメントについて、こんなにも、株価の変動に影響するとは、、知りませんでした。恐怖指数とは、怖いですね(^_^;)

    奥村先生の説明はすごく専門的なのに、非常に分かりやすくて、感動しております。

    このような機会をありがとうございます⭐️

    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.