ドル円の目指す先を考える 【1】

2024.10.23
Share:

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

 

ここ最近、ドル円レートが
大きく揺らいできました。

多くの方がご存じの通り、

円安になると株高を伴います。

円高になると、株安になります。

今週末から、日米で与党を争う
選挙イベントが相次ぐため、

さらにゆらぐことも
起こりえるでしょう。

短期的な揺れ動きはともかく、
1年先に行きつく先
を考えてみましょう。

二か国の為替レートは、
いろいろな要素が絡みますが、

最も大きな要素は金利差
であることが知られています。

いまの日本の金利は、
米個比べて動きが小さく、
かつゼロに近いので、

ここでは、金利差ではなく、

簡易的に、米金利だけ
(10年利回り)をとって、

米金利とドル円レートとの関係を
見ておきましょう。

今年1年間の推移です。

同じような動きをして
いることがわかります。

なんだか、深い関係がありそうですね。

さて、その原理を説明します。

ある国の金利をいじると、
為替レートはコロッと変わります。

今は、米国が大いに
金利が動いているのですが、

その国(ここでは米国)の
金利と為替の動きの仕組みを
簡単に説明するとこうなります。

① インフレ対策
インフレを抑えるためには金利を上げる。
金利が上がると通貨は強くなる。
ただし、金利が上昇するので景気は犠牲になる。
景気が犠牲になると雇用が犠牲になる。
最悪、失業者が街にあふれる

② 景気刺激対策
景気を上昇させるためには金利を下げる
金利を下げると通貨は弱くなる
ただし、金利を下げるとモノが売れるため物価は上昇する
物価が上昇すると賃金が相対的に安くなる
最悪、インフレが加速し生活は立ち行かなくなる

①と②は正反対ですね。

金利を変更するのは、中央銀行です。

①と②の間のどこかで、
中央銀行は雇用や物価をにらみながら、
金利を決定しているんですね。

米国の中央銀行はFRB、
金利を決定する機関は、FRBです。

厳密にいうと、FRBは
金融政策を運営する機関で、
FRBが開催する会議である
FOMCが定期的に金利を決めます。

で、結局、

ドル円は、どのくらいの水準で
安定するのでしょうか?

その時の日経平均は、
どういった水準になるのでしょうか?

今回の事をふまえ、次回は、
それを考えてみようと思います。

では。

 

奥村尚
━━━━━━━━
『奥村尚の金融リテラシー向上委員会』
奥村尚が分析する最新の相場情報を
月1回の放送でお届けする裏番組
全個人投資家、購読必須です。
視聴会員登録はこちら:
https://trade-labo.jp/tl/ifl_2022_b/
━━━━━━━━

関連記事

Pick Up!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です