From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
ここ最近、ドル円レートが
大きく揺らいできました。
多くの方がご存じの通り、
円安になると株高を伴います。
円高になると、株安になります。
今週末から、日米で与党を争う
選挙イベントが相次ぐため、
さらにゆらぐことも
起こりえるでしょう。
短期的な揺れ動きはともかく、
1年先に行きつく先
を考えてみましょう。
二か国の為替レートは、
いろいろな要素が絡みますが、
最も大きな要素は金利差
であることが知られています。
いまの日本の金利は、
米個比べて動きが小さく、
かつゼロに近いので、
ここでは、金利差ではなく、
簡易的に、米金利だけ
(10年利回り)をとって、
米金利とドル円レートとの関係を
見ておきましょう。
今年1年間の推移です。
同じような動きをして
いることがわかります。
なんだか、深い関係がありそうですね。
さて、その原理を説明します。
ある国の金利をいじると、
為替レートはコロッと変わります。
今は、米国が大いに
金利が動いているのですが、
その国(ここでは米国)の
金利と為替の動きの仕組みを
簡単に説明するとこうなります。
① インフレ対策
インフレを抑えるためには金利を上げる。
金利が上がると通貨は強くなる。
ただし、金利が上昇するので景気は犠牲になる。
景気が犠牲になると雇用が犠牲になる。
最悪、失業者が街にあふれる
② 景気刺激対策
景気を上昇させるためには金利を下げる
金利を下げると通貨は弱くなる
ただし、金利を下げるとモノが売れるため物価は上昇する
物価が上昇すると賃金が相対的に安くなる
最悪、インフレが加速し生活は立ち行かなくなる
①と②は正反対ですね。
金利を変更するのは、中央銀行です。
①と②の間のどこかで、
中央銀行は雇用や物価をにらみながら、
金利を決定しているんですね。
米国の中央銀行はFRB、
金利を決定する機関は、FRBです。
厳密にいうと、FRBは
金融政策を運営する機関で、
FRBが開催する会議である
FOMCが定期的に金利を決めます。
で、結局、
ドル円は、どのくらいの水準で
安定するのでしょうか?
その時の日経平均は、
どういった水準になるのでしょうか?
今回の事をふまえ、次回は、
それを考えてみようと思います。
では。
奥村尚
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。