デフレの原因

2016.8.8
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From:不動修太郎
真夏の東京の自宅にて

今日も記事を読んでくださって
ありがとうございます。

前回の記事では1973年から翌年の
狂乱物価のお話しをしました。
その激しいインフレの原因は、
幾つかありました。

まず当時は、日本の人口が増えて
労働人口がどんどん増えていたという
人口要因は大きいです。それに
加えて前回の記事で少し触れたように
原油の値上がりの影響が大きかったですね。

上のチャートは石油価格のドルベースの長期チャートです。

日本では電気の大半を火力発電で作りだして
いるのは皆様がご存知の通りです。
火力発電の燃料の一部は石炭で、
その大部分は重油であり石油製品ですね。

日本へ石油を運ぶタンカー(油送船)も重油で動いているので、
原油価格の日本経済に対する影響はとても大きいです。

日本人が石油の値上がりを実感するのはガソリンの小売り価格と
燃料用の灯油の値段でしょうね。
そういう理由で石油の価格は日本人の生活の隅々にまで大きな
影響を与えます。

アメリカのシェールオイルの生産が本格化して
いることもあり、石油価格がある程度上がっても長期的に
大きく上がることは考えにくいです。

さて、一方で衣類などの工業製品も多くの国で生産して
いるので、急に値段が上がる可能性は
低いですね。一例としてユニクロのブランドで有名な
ファストリテイリングの店舗に行くと
殆どの製品が輸入品ですね。

一昨年まではほぼ全てが中国製でしたが、最近は
バングラデシュ製が増えてきました。
日本はアジアの一国ですし、今後も
アジアから輸入品が増えてくるでしょう。

このようにインフレ率に大きく
影響する要因は輸入品の価格ですね。
石油は輸入品の一種ですが、日本では
衣類、食料品の大半を輸入しています。

昔の話となりますが、日本と中国は1972年9月に
日中共同声明を発表して、国交を結びました。
それまでは日本と中国は国交が
無かったのですが、時の田中角栄首相が
中国の北京を訪問して国交を結んだのですね。

日本はアジアの一国であり、今後は
中国以外のアジアの各国が工業製品の
生産量がさらに上がってくるでしょう。
一方で日本では、米(こめ)の消費量が減っていることも
あり、いまでは6割以上の食糧を輸入しています。
それら海外からの食料品と衣類が
安くなると日本の物価を大きく押し下げますね。

 
これまで幾つかの例を挙げましたが、
このように地下資源である金属、
石油の値段が下がり、海外からの輸入に依存する、
食糧、工業製品の値段が下がる傾向があるので、それらが
日本の経済へのデフレ圧力となっています。

海外の経済、景気を見ながら、それに対策を
打って国内の経済状況を良くするのが日銀の金融政策の
目的ですが、なかなか舵取りは難しいです。

また不動産、特に土地の値段は、消費者物価指数などの
計算対象には入っていませんが、心理的には
とても大きく影響しますね。不動産は投資対象の
一つですから、値段が下がると投資マインドを
下げてしまうのです。

以上の状況からして日銀の掲げた2%のインフレ率目標を
達成するのは難しいでしょうね。

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不動修太郎

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デフレの原因へのコメント

  1. いつも貴重なお話をしてくださり、大変勉強になっております。
    今後もよろしくお願い申し上げます。

    1. 匿名さま、有難うございます。
      タイムリーな話題を盛り込みますので、
      今後とも宜しくお願いします。

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