From:不動修太郎
今回も東京の自宅にて、、、
マルコポーロが書いた
『東方見聞録』でとりわけ有名なのは、
「黄金の国、ジパング」ですね。
日本に来たことが無い
マルコポーロが執筆したこともあり、
日本では家々の屋根にも金(きん)が
使われると書いてありました。
このように、
黄金に満ち溢れた国として描かれた日本は、
ヨーロッパ人達に憧れと興味を呼び起こしました。
実際のところ、
江戸時代以前の日本は金、銀が採れましたし、
マルコポーロが書いた内容は、
誇張はありながらもあながち嘘ではないようです。
しかし、現在の日本では
主要な金属は掘り尽くしてしまいました。
それだけ金(きん)は
昔から世界中で大判、小判、金貨に加工されており、
価値の高いおカネとして重宝されてきたのです。
ここで、下のチャートを見て下さい。
金(きん)の価格の
1975年以降の長期チャートです。
このチャートからわかるように、
金(きん)の価格は2000年頃を大底として
その後、2011年まで大きく上がりました。
ゴールドの国際的な取引価格は
米ドル建てなので、
日本でのゴールドの価格は
上のチャートのドル建て価格に
ドル/円の為替の影響が乗ってきます。
FXの経験がある方は
よくご存知のことと思いますが、
ゴールドの価格が上がると
主要な産金国である、
オーストラリア、南アフリカの
通貨の為替が上がります。
では、現在の金(きん)の
産出量はどうでしょうか。
下のグラフは私が2013年の
各国の金の産出量を調べてグラフ化したものです。
実は、最近、
金が最も多く採れる国は
中国なのです。
主要な産金国として有名な
南アフリカの産金量は
大きく下がってきています。
南アフリカには
まだ発見されていない金山が
沢山あるのかもしれませんが、
少なくとも今の金鉱山の産金量は
大きく下がってきています。
日本と同じで、南アフリカの金は
掘り尽くしてしまったのかもしれません。
昔は常識と考えられていた事も、
長い間には常識ではなくなることがあります。
ですから、常に謙虚に
新しい知識を求めることが大切です。
不動修太郎
・ジャパンインベストメントスクール講師
・株式、FX、海外不動産など投資全般に精通
・現役サラリーマン投資家
大学卒業後、メーカーに勤務。1984年頃より国内株式投資を開始。東南アジア赴任中、アジア通貨危機という経済的激動を実体験。アメリカ、中国などへ100回以上の訪問で、語学と国際金融感覚を養い、海外での投資を始める。99年から、香港、ベトナム、ロシア等株式投資、海外預金、FXなどを開始。サラリーマンを続けながら、投資活動を通じ、多数の富裕層、著名人と親交があり、高額セミナー講師、会員制クラブの顧問となる。
また、これまでの投資経験、海外での経験から得た、幅広い知識と信頼感のある人柄が人気を呼び、立場が同じサラリーマンや投資の勉強を始めたいという女性まで幅広く絶大な支持を得る。