本日のFOMCについて

2024.9.18
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

9月18日に、金融の
今年最大の話題になるイベント

FOMCでの政策金利の見直し
に関する会議があります。

この話のスタートは、
2020年2月から顕著化した
パンデミックにさかのぼります。

2020年1月30日には、
WHOが最高レベルの緊急
事態宣言が出されました。

正体不明のウィルスによる
圧倒的な感染者の増大で
世界的に経済が停滞し、

貿易、生産、ビジネス活動に
制限が加わり、
景気が低迷しました。

それを金融の面から
正攻法で対応したのが、
各国中央銀行による利下げです。

さらに、中央銀行は
お金を市中に供給するため、

ヘリコプターマネーを
ばらまきました。

それによって、
カネ余りが発生し、
不景気の株高がおこります。

そして、2022年に入り、
パンデミックも収まり、

経済活動が
正常に戻りはじめました。

戻るのは良いのですが、
それが世界的に同時に
一気に戻り始めたおかげで、

モノが足りなくなり物価上昇、
流通も増大しパンク、
人手不足で賃金高騰、
といった事態が起きました。

特に物価高を抑えるため、
金融の面から対応したのが、
各国中央銀行による利上げです。

欧州は2022年7月に、
ゼロ金利であった
政策金利を段階的に利上げし

2023年9月には
4.5%まで引き上げました。

米国は2022年3月に、
0.25%であった
政策金利を段階的に利上げし

2023年7月には
5.5%まで引き上げました。

日本は、欧米に比べると
物価高の勢いは弱く、

政策金利はマイナス0.1%を
貫いてきましたが、

さすがに物価高の勢いに負けて
3月にゼロ金利を解除し、
7月には0.25%としました。

グラフで確認しておきましょう

2024年に入り、物価高の勢いも、
かなり安定してきました。

一方、今度は、
金利が高いことによる弊害、

住宅や車を中心に、
高価なものが
まるで売れなくなり、

経済の停滞が目立つようになりました。

特に欧州は、
経済が停滞する指標も目立ってきて、
さすがに利下げに踏み切ります。

2024年6月に利下げを開始しました。

9月に入りさらに加速して
利下げを行っています。

米国も、2023年7月以来
続けてきた高金利政策を
いつ転じるかというのが、

今年2024年の
世界金融を観る上での
重要項目であったのです。

9月18日にFOMCで(まず)
間違いなく決定されるのが、
その利下げです。

米国の政策金利は
FFレートと呼んでいますが、
その先物市場はシカゴにあります。

その市場をみると、
先物取引参加者が
どう予想しているかがわかり、
その値は日々更新されています。

FedWatherと呼ばれるツールもあって、
政策金利が変更される確率を
観ることができます。

これによると、
FOMC直前のいま、
利下げの確率は100%、

0.25%の利下げ確率 41%
0.25%の利下げ確率 59%

です。

そのまた次回のFOMCは
11月にありますが、
これまた、利下げ確率は100%です。

今より 0.5%低くなる確率 19.8%
今より 0.75%低くなる確率 49.7%
今より 1.00%低くなる確率 30.6%

です。

金利が動くと、
為替は大きく動きますし、
株価も大きく動きます。

金利が低くなればなるほど、

NSADAQの株式市場は
上に反応します。

NYdowもいくぶん
上昇しやすくなります。

NYdowに連動しやすい
日経平均にも変化が起こる訳ですが、

日本の場合、
ドル円レートは下がりやすくなる
(円高に振れやすい)ので、

瞬間的にはマイナスに
動くこともあります。

この秋、中央銀行と選挙で、
あれこれ相場が
動くことになるのですが、

政治で動くその動き、と、
金利で動くその動き、は
異なるものであり、

かつ、長期的に動く方向、と、
短期的に動く方向も異なるものです。

それぞれのイベントと
結果の影響は、

イベントごとに、
結局どうなるかを考え、
見ておくのは大事だと思います。

奥村尚
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