為替とあわせて見る相場状況

2024.11.6
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

前回は、自民総裁選以降の
日経平均の動きを見ておきました。

今回は、同じ動きを、
為替と合わせて読むことで、

何か別の相場の力があったかどうか、
考えてみます。

同じ期間、ただし、
直近の足は11/5 ザラバまで伸ばしたものを
ドル円と日経平均と合わせてプロットしました。

どうでしょうか。

こうした2つのグラフを読むときは、
共通に動いている時期、と
そうではない時期、をまず見ておきます。

10月15日までは、
おおむね同じ動きをしています。

つまり、円安と株高が、
歩調を合わせて動きました。

総裁選が決定する直前は、
日経平均が大きく揺れ動きましたが、
これは為替とは無関係に、
円高と株高を期待した思い込みの動きでしょう。

それ以外は、
10月15日までは株が上がってきたのは、
円安を好感してのものであったと
(このグラフからは)読み取れます。

10月16日は、日経平均で730円安と、
株価が大きく下げました。

この程度の下げであれば、
理由がなくても日々起こることですが、

ロイターなどのニュース媒体によると、
オランダのASML(半導体製造装置のメーカー)が
業績見通しを下方修正したことが要因
として伝わっています。

ほんとうにそうであったのか、
確認しておきましょう。

米NASDDAQは、
15日、187ドル下げて終えました。
1.0%の下落に相当します。

NYダウは、
15日、316ドル下げて終えました。
これは、0.7%の下落に相当します。

一方、日経平均の730円というのは、
1.8%です。

日経平均の方が、
NSADAQより 80%も大きく下方に反応
NYダウより 43%も大きく下方に反応

したという事になります。

しかも、NSADAQも、NYdowも、
その数日でもとの水準に戻しています。

日経平均だけが、一度も戻せずにいる状況です。

ちなみに、
この下げがあった前日の株価を100とすると、

11月5日の時点の株価は、このようになります。

日本だけが戻していません。

しかも、10/14日より
ずっと円安になっているにも関わらずです。

いつもの、日本病が出ている感じです。

欧米より大きく下げる習慣アンダーシュートですね。

これは、そうながく続きません。

11/4の水準の平均は97.2%ですので、
そのあたりまでは、短期で修正できる、
つまりスグ戻せるのではないか、
という読みができますね。

その水準は、38794円です。

(実際、11/5 は、前場に480円程度、上昇していますね)

奥村尚

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