From:Mr.K
都内のプライベートオフィスより、、、
おはようございます。Mr.Kです。
多くのプロトレーダーが日経平均株価の高騰からの注意喚起をしていると思います。
しかし、そう言われてもこれだけ上昇してきて、
まして、それを取り逃してきた人は
思わず買いたくなってしまうことでしょう。
その気持ちはわかります。
わかりますが、それだとかなり危険だと思いますので
リスクを減らすための概念について解説します。
すぐに使える概念なので、しっかりと読むことをおすすめします。
あなたは、投資する資金をしっかりと分散させていますか?
エントリーするときに、いきなり資産の半分とか投下したりしていませんか?
「いや、、資金が少ないので仕方なく、、、」
「ここから大きく動いたら機会損失になると思って、、、」
と色々な声が聞こえてきますね。
最近、私は行動心理学を以前よりさらに力を入れて勉強しているのですが、
人というのは、
・一発逆転
・起死回生
・V字回復
といったものに予想以上に価値を感じるということがわかりました。
プラスがさらにプラスより、
マイナスからの逆転でのプラスの方に感動する。
様々な事例を見て、あるいは、自分自身の経験を思い返して、
深くそう納得しました。
面白いことに、本質的に人間は、プラスよりもマイナスのほうが好きなのですね。
マイナスがあってはじめてドラマがある。
きっとあなたもそう感じてしまうことと思います。
しかし、トレードにおいては、それでは困りますね。
そこで、本心や欲望と逆行することは承知のうえで、
分散投資をオススメします。
今日は、その方法について、少しだけ紹介します。
・・・
まず、分散投資というのは、
あなたの投資資金をいくつかの投資対象、投資機会に分けて投資する
ということを言っています。
投資をする以上、誰だって、自分が投資する対象に8~9割の確信を持って投資します。
そうなると、本当は300万円投資できるのに、30万円しか投資するな!
と言われると、
「なんでだ!もしもこの投資が当たったら、俺の利益が10分の1になっちゃうんだぞ!」
と怒りたくなると思います。
人間は、機会損失を嫌う生き物ですから、
8~9割確信している機会をみすみす逃すということが耐えられれないのです。
さらには、大きな投資に踏み切ってリスクを取ることそのものが快感になります。
しかし、、、
8~9割当たるという確信そのものがそもそも間違いだとしたらどうでしょうか?
ここで、ランダムウォーク理論という理論を紹介します。
あなたは、ファンダメンタルズ分析にせよ、テクニカル分析にせよ、
しっかりと綿密に分析すれば、それなりに確度の高い予測が可能である、
と信じていませんか?
日本人は特に、学校教育において「正解のある問題」を解く習慣がありますから、
・時間さえあれば
・知識さえあれば
・経験さえ積めば
かなり高い精度での未来予測ができると思っている人が多いです。
しかし、、、
ここからは意見が分かれるのですが、
実際のチャートというのは、
【ランダムな動き】と【意味のある動き】が混じっているものなのです。
例えば、ここ数日下落トレンドだな~と思っていたとして、
それはランダムな動きが重なった結果である可能性が結構あります。
つまり、下落「トレンド」というのは見かけ上のトレンドに「見える」だけ
であって、実はトレンドなどないフェーズである、
という可能性が結構ある、ということです。
他の側面から見ると、例えば、
あなたが過去2週間の合計約5回のスイングトレードで
勝率80%だったとしましょう。
5回の80%なので4回買って1回負けたということです。
一見、すごい実力が身についたように感じますね。
しかし、勝率が50%の実力だったとして、
5回中4回勝つ確率は、15.6%です。
決して大きくないですが、十分にあり得る数字です。
つまり、勝率が8割になったというのは、単なる思い込みにすぎないかもしれず、
実際は勝率50%で偶然が重なって5回中4回も勝ったかもしれないということです。
もしも単なる偶然だったとしたら、、、
この実績に自信を持って投資金額を増やしたら、、、悲惨な結果になりそうでうね。
同じように、
10回中8回勝つ確率は、4.4%
20回中16回勝つ確率は、0.5%
となります。
20回投資して16回勝ったとなると、さすがに偶然ではない可能性が高くなってきますね。
しかし、それでも、勝率が8割である保証にはなりません。
実際は勝率が65%程度である可能性が十分にあるのです。
このように、トレードの難しくかつ奥深いところは、
多少の実績は保証にならないという点です。
少し脱線しました。
話を戻すと、チャートの動きでトレンドがあるように見えても気のせいかもしれないし、
自分の理論が当てはまっていると感じはじめても、気のせいかもしれない、、、
ということです。
であれば、短期間の実績や過去チャートを元に大きなリスクを取ることは危険です。
そこで、より確実かつ着実に利益を積み重ねる方法として、
分散投資という概念を理解し利用すべきとオススメいたします。
目の前の投資機会に自信があって、全財産を一気に突っ込みたくなる気持ちはわかります。
ですが、もしもあなたの実力が本物なのだとしたら、
焦らなくても5回に分散してエントリーをしたとしても、
投資回数は増えて、その分時間はかかるかもしれませんが、
あなたの資産は着実に増えていきます。
それだけではありません。
もしも、あなたの実力があなたの妄想であった場合には、
資産が減る速度を大幅に削減してくれます。
多少、不運が重なったくらいでは資産は大きく減りません。
5回に分散投資しているということは、一極集中投資をしている場合に比べて、
5倍の不運が重ならない限り、あなたの資産は防衛されるのです。
私たちの生きている世界は、確率という摂理に支配されています。
あなたの勝敗は、常に、実力の要素と運の要素が含まれているのです。
ですから、
勝ったからといって100%自分の実力のお陰と思うのは思い上がりで、
偶然に感謝するくらいの謙虚さがあって妥当だし、
負けたからといって100%自分の実力のなさと憂(うれ)うのは、
落ち込み過ぎというもので、運が悪かったということもあるわけです。
このことを深く深く理解し、
資産を分散投資するということを真に譜に落とした人だけが、
超長期にわかって勝ち続けることができると思っています。
収集がつかなくなってきたので結論としますが、
確率論としては、5~7回にあなたの資産を分けて投資すると、
あなたの実力どおりの結果が得られます。
ぜひ、この資産分散、資産管理ということに興味をもってください。
急騰が続いた後、こういうときが人生の分かれ道です。
こういうときほど、分散投資です。
ボラティリティが大きくなりますから、ロットを減らして長く持つ。
投資で大切なのは、勝つことよりも負けないことです。
これは、長く投資をやってきた方なら全会一致の概念です。
投資は長期戦なのです。
直近でうまく勝てている人も、
相場の状況が変われば、直近の勝率は当てになりません。
休むも相場。
アクセルを踏むべきときとブレーキを踏むべきときの
見極めが非常に重要です。
GOOD TRADE!!
Mr.K
PS.
本日お話しした内容にも通じる事ですが、
値動きに一喜一憂して、
手法や知識を追いかけてばかりでは、
3年先も勝ち続ける事は難しいです。
自信をもって相場で利益を上げれるようになる
ヒントを、こちらのセミナーでお伝えします。
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本気で勝ちたい方はコチラ
・ジャパンインベストメントスクール講師
・専業トレーダー
慶應大学大学院修了。某大手企業でサラリーマンとして仕事に燃える側ら、将来の資産形成のためにと思い2013年に株式投資に挑戦。有名な投資塾に入って必死に勉強するも、初年度は面白いくらい惨敗し追証を何度も経験。一度は投資を辞めようと思ったが、あまりの悔しさに諦めきれず、9日間の夏季休暇をすべて費やして朝9時から夜12時まで過去の株価チャートを見続けた結果、資金の流れに注目すれば再現性高く株価の未来を予測できることに気づく。その後研究を続け、経済学や金融工学を使った世間の投資手法とは一線を画した「物理学的アプローチ」による『CLEAR TRADE』理論を開発。また、9割以上の人が大敗して負けるメカニズムを数学的に解明し、厳密な資金管理理論を独自に発明。投資技術を論理的に解析・解説することを得意とし、WEBセミナーでの質疑応答はわかりやすいと人気。理論を応用し、自らAIインジケーターも開発。平日は朝8時から夜の22時まで働く現役バリバリのサラリーマンであったため、1日わずか10分の作業時間でできる投資スタイルを基本とし、それでも月利20%以上を安定的に稼ぎ出していた。2016年10月に会社を退職し独立。現在は、かつての自分と同じように株式投資でなかなか結果を出すことができない人の役に立つべく、スクールでの指導や個別コンサルなども行っている。これまでに1,000名を超える指導実績があり、自身のコミュニティに300名以上の参加者を抱えている。投資だけでなくビジネス、生き方についての考え方にも定評がある。2020年には、資金管理の原理を端的に解説した文章が、Quora(※)の投資関連質問でのベストアンサーに選ばれ、書籍に掲載された。
結局のところ、株式も含めて投資で利益を出し続けて居る方達と言うのは、そこ(資金管理と運用スタイル更にはッポジションを手放す位置)がしっかりと確立されて居るとも言えますね。
自分も株式運用を行おうと思った際に先ず真っ先に確認したのが、実際に株式運用を行った方の失敗談でしたが、そこには驚く程の共通点が有った事に気付きました。
『下がった時の全力空売りor全力信用買』
『下手なナンピン買い』
『株価を常に気にしてしまう為に、冷静なポジション取りが出来ない』
『銘柄の特徴と自分の運用スタイルがマッチして居るのかも気付いて居ない(トレードと投資に置いて見るべきポイントの把握が出来て居ない』
『チャートや企業分析を過信し過ぎて居る』
『雑誌や知り合いに言われた事を自分で調べもしないでそのまま鵜呑みにしてしまった事』etc・・・。
これらの失敗談から、自分が見えて来た事は
『資金は時間分散及び分割にてポジションを取って行く』
『ポジションを取ったら手放す位置を確立させて置き、それを実践し、決済した後の株価がどう動こうと終わった物だと捉える』
『分析を当てる事よりも、外れた時にどの様な動きを行うのか想定し、戦略を立てて行く』
『分析を過信し過ぎず一種の目安として用い、外れて当然、当たればラッキー程度に捉える』
『トレードに置いて片側方向に全てのポジションを取らない様にする』
『自分の運用結果は常に記録に取って置く』etc・・・。
を株式に限らず、資産運用に置いては行って行く必要が有るのかな?と、自分は感じましたね。
自分も兼業トレーダーとしてはまだまだ未熟ですが、この心掛けは決して忘れない様にはして行きたいですね。
リナードルさん!
いつもコメントありがとうございます!
そして、今回はこれだけでブログ記事にできそうなくらいの素晴らしいコメントをありがとうございいます。
「うまく行っていない人には共通点がある」という考え方は非常に重要で、投資について言えばさらに、負けなければ勝てるという2択の性質がありますので、失敗の共通点を探すことはそのまま、勝利の方程式を探り当てることになります。
リナードルさん自身が見出されたと書いていただいていることはどれも重要なことですが、
特に重要なことは、
『資金は時間分散及び分割にてポジションを取って行く』
『ポジションを取ったら手放す位置を確立させて置き、それを実践し、決済した後の株価がどう動こうと終わった物だと捉える』
この2つです。
シンプルに言うと「買いたい位置で買い、売りたい位置で売る」ということを徹底するということです。
つまり、「この辺りで買いたいな」と思ったのにあがってしまって「今からでも乗っておくか」みたいなことが高値掴みになるのだし、「あー、売りどきを逃したー」となって「また戻ってきたら売ろう」とか思っているから売りそびれる。
ですから、しっかりと分析をしたうえで、自分のシナリオ(どこで買ってどこで売るか)を決めて、それを忠実に実行するという技術が重要なのです。
ただ、チャートは思い通り動いてはくれませんから、時間分散でのエントリーで、平均単価で見れば「買いたい位置で買えている」という状況を作ることが有利に戦いを進める上で非常に重要ですね。
これは、現実世界は確率に支配されているので、大数の法則で解決していくという意味です。
注)リナードルさんのレベルに合わせてコメントしていますので、このコメントを読んでいる人には難しすぎるかもしれませんが、今回は素晴らしいコメントをしていただいたことへの感謝としてなのでご容赦ください。
またコメントお待ちしています。
ありがとうございました。