コロナ相場の今後の展望

2020.4.15
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

今回は、日本の株式代表、
日経平均のコロナ相場をみてみます。

2月以降の推移は、このようになっています。

3月19日が引け値ベースでは
底になっています。

世界中が注目する恐怖指数(VIX)と
同じような指標で、『日経vi』
というものがあります。

VIXは、NYの株式指標SP500の
下落リスクの大きさを示唆するもの
(いわゆる恐怖指数)ですが、

これに対して日経viは、
日本の株式指標である
日経平均の下落リスクを
日経新聞社が指標化したものです。

日経viは、3月16日がピークでした。

その恐怖を受けて、日経平均が大きく
下げて3日後に底をつけたということになります。

ちなみに、4月7日に
緊急事態宣言が出されましたが、

翌日8日の日経恐怖指数は、
あまり上がっていません。

やはり、相場は事前に盛り込んでいた
という結論になるでしょう。

日経平均は、NYダウと全く同じ形で
上がったり下がったりしています。

NYダウと並べて示してみましょう。

なお、NYと東京は時差があり、
昼夜が完全に反転しています。

米国はサマータイムになっているので
日本が13時間進んでいますが、
同じ日付の株価としては
日本の方が先につけており、

NYの株価は日本時間では
同日の22:30から始まる
マーケットで決定されています。

3月16日までは、東京は
比較的安定した動きをみせていましたが、
NYがあまりに劇的に下げ進むので
東京もつられて下げを大きくしてきました。

NYがまず下げ、翌日の東京がそれを
受けて下げるという構造です。

しかし、大きく違う動きをした日があります。

3月18日にNYダウが最安値を
2万ドルを割って、下落の
ピークをつけに行った
23日までの動きに注目ください。

NYはどんどん下げている時期です。

日本は、じりじりと上げている。

皆が売り込む中、買い向かう
投資家がいたということになりますね。

ここは、以前にも指摘した
日銀の踏ん張りです。

どれくらいすごいか、あらためて
書こうと思いますが、とにかく、
そのおかげで、日本は上がってゆきました。

NYも、それをみて
かなりホッとしたはずです。

23日以降は、再び日米が
足並みをそろえて上がり始めました。

が、今後も上がり続けるとは思えません。

なぜかというと、まだまだ
恐怖指数は高水準であり、
相場は上下を今後も繰り返すでしょう。

しかし、日銀の買いは
手を緩めることがないとみています。

しかも、普通の投資家ではないので、
買うのみであり決して売ることはない。

我らの日銀がいるかぎり、
かなり安心感があるのです。

日銀に続いて超大手の機関投資家である
年金基金も今は日銀と同じように
買い向かっています。

年金基金も長期投資なので、
すぐ売ることはありません。

あらためて、NYダウと日経平均の
推移を並べてみると日経の方が
なめらかに動いていますよね。

NYダウはギザギザと
ノコギリのような形をしている。

変動が大きいのです。

難しいことを書くと、
価格変動はリターンの変動であり、
それはリスクそのものです。

日本株の方が、リスクはだいぶ少ないのですね。

つまり、『今は』まだ不安定であるが、
長期的には上がる方向と下がる方向の
期待値は上がる方が高い。

それが株式であり、日本株は
リスクが相対的に小さい
と言えるわけです。

やはり、今は株式投資をはじめるのに
良い時期ではないか、と考えるのです。

奥村尚

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