チャートから読む、売り方・買い方の勢力図とは？

From：中野英
池袋の自宅より、、、

先週の木曜日、
《株式会社ゴゴジャン》主催で隔週木曜日に
放送している、株番組の特番バージョンを放送しました(＾◇＾)

これまでは1時間の放送だったのですが、
おかげさまで盛況とのことで、30分延長の1時間30分に延長_(._.)_

そうしましたら、勢い余って
最終的に『2時間』の放送となり・・・

最後は、『集中力切れ』(´・ω・`)

カメラを前にして仕事を
している方々の、『プロの力』を実感しました。

これから経験を積んでいくにつれて、
自分も板についてくるのでしょうか？（笑）

そうそう、先週は、株の話だけでなく・・・

※　ユーロ圏で何が起きているのか

※　それを踏まえて、ユーロ円が
　　どのような動きをすると読んでいるか

・・・そんな面白い話も聞けて、
自分自身が一番勉強になりました！

ちなみにユーロ円は、ポジション通りに、
物凄い勢いでユーロ安に。

株と合わせて、『為替や経済』にも
興味を持っていただければ、嬉しいです。

今日は、指標の意味することを、
もう少し詳しく書いてみたいと思います。

《移動平均線》を取り上げることにしましょう。

今更ですが、《移動平均線》とは
『過去○日間の株価の平均』を表す数値です。

言い換えると、
過去○日間の《売り手・買い手》の平均単価。

つまり・・・

※　その日の株価が移動平均線より下ならば、
その間に買った多くの投資家が《評価損》

※　上ならば《評価益》

※　『売り方』は、全くその逆

・・・ということになります。

《移動平均線より下に株価がある》と、
なかなか上がらないというのは、
多くの投資家が・・・

『戻ってきたら売りたい』　『同値で売りたい』

・・・と考える結果、
《売りたい投資家が溢れている》
状態になるからです。

逆に、移動平均線より株価が上にあれば・・・

『余裕あるし、しばらく持っていよう』
『どこまで上がるか楽しみだ』

・・・と考える結果、
《売りが出にくい》状態になり、
株価は堅調な動きを示すことが多いです。

『移動平均線で上値が抑えられる』というのは・・・

※　評価損を抱えていた投資家が、
同値近辺まで戻ってきたところで売りを出す

『移動平均線で下げ止まる』というのは・・・

※　評価損を抱えていた売り手
（空売りをした投資家）が買い戻す

※　その間に買った投資家に
『損をしたくない』という心理が働き、
売りが止まる。

※　《早売りをしてしまった》移動平均線あたりの
株価で売った以前の株主の中から、
『買い直そう』とする者が現れる。

上記のような理由が、考えられます。

ただ、『上値が抑えられる』のと
『下げ止まる』のとでは、
実現する確率は・・・

※　『上値が抑えられる』方が高いです。

株は、《売らなければいけない》理由はあっても、
《買わなければいけない》理由は
（空売りの買戻し以外）ないから。

※　《リスクを軽減する行動》は積極的に取りますが、
《リスクを取る行動》には慎重になる・・・

と言ってもいいかもしれません。

ただ、現在の相場に限っては・・・

最大の買い手が『株価を支えることが目的の《日銀＆年金》』
ということなので、
『下げ止まる』可能性がグンと上がっています。

相場にどんな参加者がいるのかを考えながら、
チャートを読むことが大切ですね。

もう一つ、『移動平均線の向き』について少し。

もう一度説明します。

移動平均線は、その当日から
《○－1日前》までの株価を平均したもの。

その翌日は、計算式の中から《○日前の株価》が消えて、
その日の株価が計算式に新たに加わります。

つまり、上向きということは、
《○日前の株価よりその日の株価の方が高い》
ことになるので・・・

『○日前に買った投資家は、評価益』

・・・ということになりますね。

もし、株価が長く低迷して
《移動平均線よりも下に位置している》としても、
《移動平均線が上向き》になったならば・・・

※　『まだ評価損の投資家が多いが、その数は減っている』

・・・と考えることが出来ます。

《売り圧力が減っている》動きであり、
その後『投資家の評価損が解消されたところで、
勢いよく株価が上がる』ことは多々見られます。

株式市場の《買い手》の動きを推測することは
『不特定多数＆水物』なので難しいですが、
《売り手》は『限られている』ので推測することも
難しくありません。

相場の動きを読むときは、
《売り手》立場に立って考えることをお勧めいたします。

－中野

ジャパンインベストスクール事務局