From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
テンバガーの発掘のために、
前回は指数を代表選手として、
テンバガー銘柄が
可能であることがわかりました。
しかし、
何十年もかかることもわかりました。
個別銘柄でどんどん上がる銘柄を
発掘するしかないかもしれませんね。
そこで東証の個別株の中から
どう発掘するのかを考えてみます。
株価が10倍になるということは、
「10倍の成長をする」ということです。
会社価値が10倍になるということは
時価総額が10倍になる事を意味します。
ということは、
既に1千億円の価値を持つ企業が
1兆円の価値をもつまで
成長することになります。
既に1兆円の価値をもつ企業が
10兆円の価値をもつまで
成長することになります。
日本企業で10兆円を超える
日本企業の時価総額は、
5社あり、このような順位です。
ーーーーーーーーーー
1 トヨタ 29兆円
2 キーエンス 15兆円
3 NTT 14.5兆円
4 ソニー 14.4兆円
5 MUFG 10.6兆円
ーーーーーーーーーー
10倍になる期待をもって
こうした会社の株式を買うのは、
まったくナンセンスであるのは
言うまでもありません。
10兆円の価値を持つ企業が、
100兆円の価値をもつまでに
成長するのが如何に難しいか
明らかにわかるからです。
時価総額は
なるべく小さな会社が良いわけですね。
東証プライムで、
最も時価総額の小さい会社は、
3月28日の段階で
小さい順に並べるとこうなります。
1年前と比較して、
どれだけ上がったかも
ざっと調べてみましたので、
合わせて掲載します。
【1】ワイヤレスG(9419) 26億円
この1年間で3割ほど価値を下げました。
【2】pバンcom (3559) 27億円
この1年間で、2割ほど価値を下げました。
【3】アイケイHD(2722) 31億円
この1年間で、価値は変わっていません。
【4】マイネット(3928) 31.6億円
この1年間で、4割ほど価値が下がりました。
【5】テモナ (3985)34.4億円
この1年間で3割ほど価値が下がりました。
どうも、
小ささだけで選ぶと、
むしろ求める方向と反対に、
価値を下げる銘柄にたどり着くみたいです。
それを明確にするために、
逆の事を簡単にみてみましょう。
大きい会社をみるのです。
東証の指数で
「TOPIXcore30」というものがあります。
簡単に言えば
会社の時価総額のtop30を
指数化したものです。
これを、
日経平均と比べるとこうなります。
日経平均より、
2%だけ上昇していますね。
規模が小さい会社をバスケットするより、
規模が大きい会社をバスケットする方が
パフォーマンスが良いことがわかりました。
なかなか、テンバガー銘柄に
たどり着くまでに時間がかかりそうですが、
こうして得た知恵を積み重ねると、
少しずつ正解に近づいていく
気がしてきますね。
この続編も、
いずれやろうと思います。
お楽しみに。
奥村尚
━━━━━━━━
『奥村尚の金融リテラシー向上委員会』
奥村尚が分析する最新の相場情報を
月1回の放送でお届けする裏番組
全個人投資家、購読必須です。
視聴会員登録はこちら:
https://trade-labo.jp/tl/ifl_2022_b/
━━━━━━━━
・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。