デイトレするなら知っておきたい、日中足チャートのパターン

2014.11.29
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From:中野英
池袋の自宅より、、、

おはようございます。中野です。
今日は仕事で大阪に来ています。

記事執筆や株専門TVへの出演依頼などを
頂くことが増え、今日は初の大阪です。

記事への反応やセミナーをしても
やはりデイトレニーズがとても多いように思います。

前回は、デイトレ初心者のための
銘柄の探し方を書きました。今回は、取引の精度を
上げるために、《値動きの特徴》まで踏み込んでみましょう。

値動きのパターンは、大きく《2つ》に分かれます。

 
① 急騰・急落系

② ジワジワ系

①は見ての通りです。

突然、《大量の出来高》を
伴った急上昇を見せ、その買いが
止まると急落する・・・それを繰り返すパターンです。

一日を通して買い続ける投資家がいた場合は、
それを繰り返しながら上昇していくのですが・・・。

途中の急落が、上昇分全てではなくとも、
かなりの値幅になることが多いので、入るタイミングが
悪いと、一時的に相当の評価損を抱えることになります。

このパターンで上昇していくときの
《チャート》と《出来高》の特徴は・・・

『上昇時の出来高が、非常に多い』

『下落時の出来高は、それに比べて少ない』

・・・以上です。

もう少し詳しく説明しますと・・・

上昇時は《大量の売りがあるところを、一気に買い上がっていく》

下落時は、《買いの手が止まって買い注文が激減した中を、少しの売りで一気に下がっていく》

出来高を伴った上昇の時の特徴でもありますが、
『下値で指値をする』という買い方を、基本的にしません。

『出来高を伴う』ということは、《それだけ買いたい》ということ。

『下値で指値をする』ということは、
《安く売ってくれる投資家が現れるのを待つ》ということです。

上記の二つを重ね合わせると、
どうして下値で指値をしないかが分かると思います。

つまり、出来高を伴った上昇ということは・・・

『いくらでもいいから、今日どうしても買いたい』

 ・・・という心理を表していることになります。

《今日中に買わなければならない量》が
決まっているのですから、安く売ってくれる投資家が現れるのを待っていられません。

よく《株価は、板の厚い方に行く》と
言われますが、その理由がこれです。

正確には、『出来高を伴っている日』は
《板の厚い方に行く》です。

しかし、買っている途中には、
デイトレーダーや証券会社のディーラーなどの
《投機家》も入ってきて、一部買われてしまいます。

そして、そのまま買い上がって行けば、安く買えるはずだったものを、
《投機家》から高く買い取らなければいけなくなります。

そこで途中、
買いの手を《弱めたり》《止めたり》するのです。

そうするとどうなるか・・・

先ほど、《下値で指値をしない》と書きました。
つまり、買いの手が止まっているその間は、《上昇も止まり》《買い板もない》。

そんな状況に追い込まれたら、
慌てて売ってくる《投機家》もいます。

そう・・・安く売らせるために、
一時的に買いの手を止めるのです。

俗にいう《ちょうちん外し》です。
板がないので、少しの売りで急落します。

なので、チャート上では・・・

 『出来高を伴わない急落』

・・・となるわけです。

そして、《投機家の売りが一巡したところ》で、
再び上値を買っていきます。

これを繰り返していくわけです。

その《ちょうちん外し》を耐え忍ぶためには、
チャートと共にその時間の《出来高》を見て・・・

『誰が売っているのか』

・・・を、見極めなくてはいけません。

もし、上昇時の出来高に比べて《半分かそれ以下》なら、
一緒になって買った《投機家》の可能性が高いです。

もちろん、そのまま買いが止まることもあります。
そこで完全に買いが止まったとしたら、その後は・・・

出来高が増えないままジリジリ下げていき、
どこかで横ばい推移になります。

そこの見極めは難しいので、
『いったん売って様子を見て買い直す』もよし、『我慢するのもよし』です。

そしてもし、上昇時と《同等》の出来高であれば、
《新たな強力な売り手が現れた》可能性を考えなくてはなりません。

その場合は、『いったん売っておく』ことが賢明だと思われます。
そこからは、《断続的に売りが出る》ことが多いからです。

上記の逆で、大量の出来高を
伴って《急落した》場合は、多少異なります。

売りの手がいったん止まっても、
なかなか株価は戻りません。

相場には『買い手の方が多いから』と
理由付けることが出来ます。

つまり、《売りに乗る投機家》は、
それほどいないということです。

そして、いったん売りが止まったとしても、
投資家は《本当に止まったのか》を見極めようとするので、すぐには買いを入れません。

つまり、売りが収まった後も・・・

戻っても《少々》、下手すると《横ばい》や《じり安》
・・・ということ値動きが多いです。

つまり、出来高を伴った急落の時は
《戻り》がほとんどないので、30分や1時間、
出来高と値動きがなくなったのを見て・・・

『これ以上下がらないかな?』

・・・と確認してから買えるくらいの
余裕があることが多いです。

そして、時々見かけるのが・・・

出来高と値動きがほとんど無くなって暫くして、
《出来高が増えて上昇》していく

・・・パターンです。

このパターンは、一日の中での
《出来高の増減》があるので、チャート上でも非常に見極めやすいです。

『これ以上下がらないかな?』という安心感の上に、
《出来高を伴った上昇》が重なるので、そのような時は、
ぜひ思い切って買ってほしいと思います。

今回は、日中足チャートの
《急騰・急落型》について書きました。

次回は、もう一つの《ジワジワ型》について書きたいと思います。

ー中野

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