『失われた20年』と同じ轍を踏むか?

2015.9.26
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From:中野英
都内の自宅より、、、
 
 

今年も残り、3か月少々。

華やかな夏のイベント・そして大型連休も終わり、
ちょっぴり《寂しさ》が漂う季節にもなりました。

相場の方も、何とも言えない《無気力感》が漂っていますね。

これまでの下げた後は・・・

※ 売りが枯れた中を、
 《公的資金》と《取り残された売り方》の買いで、フワフワと上がって行く

・・・という動きになることが多かったのですが、
   今回はそう甘くはなかったようです。

※ 《20000円》からの第一波

※ 《19000円》からの第二波

そしてその後も、規模は縮小しましたが、
断続的に売りが出続けています。

《四面楚歌》状態の公的資金。

国による株価下支えを《善し》とする日本と中国の株式市場は、
似たような値動きをすることがあります。

一つは、買う理由がないのに株価が支えられてしまうため・・・

※ 下げるでも・上げるでもない、投資家にとっての魅力が失われていくという悪循環

もう一つは、公的資金の買い付け拡大をネタに・・・

※ バブル的な相場が起き、それが終わるとただ静かに沈む

経済政策では・・・

※ 困ったら、とにかく《金をばら撒く》

・・・《ビジョン》が全くない《場当たり的な》対処療法で、
   負債の先送りばかりを行うのもまた同じ。

これまでと同じ轍を踏みかねない流れになっています。

最近株式投資を始めた方にはイメージしづらいかと思いますが、
この状態が続いていくと最悪・・・

※ 徐々に商いが減少していって、どこかの株価水準で売買も値動きもなくなる

《凪状態》

・・・というところに行きつきます。

当然と言えば当然です。

もし、それだけの価値がない株価水準で
下値を固定されてしまったら、買いは入らないでしょう。

かと言って、投機家の《空売り》も入らないでしょうから、下がるわけでもない。

《空売り》が入らないから、《買戻し》も入らない。

よって・・・

★ 《売り》も《買い》も入らない。

まさにこれ、『2000年代前半の日本の株式市場』そのものだったわけですが・・・

今はただ、一日も早く《公的資金》の買い余力が尽きてくれるのを待つばかりです。

そうすれば・・・

※ 企業価値・株式市場・そして《日本の価値》etc.・・・

・・・それら踏まえた、もっと《自然な値動き》が見られるでしょう。

《投機家》《個人投資家》は・・・

※ 巨大な投資家の売買があって、初めて収益機会を得られます

・・・売られるべき時は売られ、買われるべき時は買われて、
   初めて『相場は生き物』となります。

自然界と同様に、不健全な株価の塞き止めは・・・

※ 《崩壊》という大惨事を引き起こします

私たちに出来る、唯一のことは・・・

※ 自然に合わせることのみ

・・・今後の株価が上がっていこうと下がっていこうと、
   それが《歪みの結果》でないことを祈るばかりです。

 
中野英

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