《チャート》や《企業》を知る前に

2015.10.3
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From:中野英
都内の自宅より、、、
 
 

10月に入って、日が暮れるのも早くなってきました。

相場の方も、《第2波で作られたポジションの後処理》
のような相場になっています。

《投資家》が様子見で参加者が少ない中を
《投機家》のポジション整理が進むので、
自ずとまだボラティリティが高い状態が続いていますが・・・

それでも、落ち着きを取り戻している気配は出てきています。

新興市場などを見ると、恐れをなして避難していた
個人投資家が、徐々に戻ってきていますね。

まぁ、元々《10月》は弱い月ですので、
このまますんなり落ち着くのか、注視していきましょう。

今日は、皆さんの投資スタイルについて、検証していきます。

アベノミクス以来、珍しくもなんとも
なくなった、今回の株価の波乱ですが。

一言で言ってしまえば、今回の相場で損を被った方は・・・
 

※ 投機家としてのセンスは、ありません
 

・・・投機家は、《トレンド》を見付けたら、即乗るのが鉄則です。

そして、最も短期間に膨大な利益を得られるのが・・・
 

※ 下降トレンド
 

・・・『下降トレンド = 急落』と言ってもいいかもしれません。

実際に、『最高の相場だった』という声は少なくありません。

逆に、値動きが小さくなると、どうしても収益は減少傾向になりますが、
そうなったらそうなったで、安定的に利益が出るポジションに変えるだけです。

結局のところ・・・

※ その時の相場に合わせて利益を上げる

・・・という、《極々当たり前》のことをしているだけ。

では、今回のような荒れた相場の時に、
《ロングオンリー》のような投資家はどうすれば良いかと言えば・・・

※ 手仕舞って、静観

・・・ただそれだけです。

それ以外の選択肢はありません。

それについては、以前の記事でお伝えしたかと思います。

理由は様々ありますが、イメージが湧きやすいように、
ザックリとした話をしますと・・・

ファンドには、《リスクを一定に保つ》ことを
原則としているものがあります。

《リスク》に絡む要素と言えば・・・

※ 『変動率 = ボラティリティ』

※ ポジションの額 

リスクが小さくなる要素は・・・

※ ボラティリティが小さくなる

※ ポジションを小さくする

※ 先物・オプションなどでヘッジ売り

・・・大方、このあたりです。

ここで問題です・・・

※ ボラティリティが大きくなった場合、
リスクを一定に保つためにはどうすれば良いですか?

・・・答えは、皆さんでお考えください。

その答えが、『株価が大きく下落し出すと、次から次へと追随し始める』理由の一つになります。

別に、そんなに難しい話ではないのです。

そして、それが分かれば・・・

※ 高値波乱(高値圏での乱高下)がどうして危険か

・・・ 理解できると思います。

乱高下が繰り返されると・・・

※ ボラティリティが○○なり、ポジションを○○する投資家が出てくる

・・・そして、株価が○○する。

そんな簡単な話なのに、知らないが故に
相場に翻弄されて、被害を被ってしまう・・・。

投資家になる道を選んだとしても、
企業のことを知る以前に、最低限知っておかなくてはならない・・・

※ 株式市場のルール

・・・というものがあります。

スタイルの違いによって、
その時々の相場で《取るべき行動》が変わります。

もし、《株式市場のルール》を知らないまま
取引を続けていけば、結局は敗者となるだけ。

ルールを知って、スタイルを決めて、
それから取引を始めてください。

何も学ぼうともせず、『株で儲けたい』と
安易な気持ちで相場に参加することは・・・

※ 相場の神様を愚弄する行為

・・・くれぐれも、そのような行動を取らぬよう、十分にお気を付けください。
 
 
中野英

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One thought on “《チャート》や《企業》を知る前に

  1. 中野先生

    こんにちは。
    いつも有益なブログを有難うございます。

    乱高下が繰り返されると、ボラティリティが「大きくなり」、
    ポジションを「縮小する」投資家が出てくる。
    そして株価が「下落する」。

    特に長期の大口投資家は安定的な運用を心がけるの
    で、ボラが大きくなるとそのような大口投資家のポジ
    ション縮小により余計に下落が加速する。

    そして悠長に構えていた個人が恐怖に耐え切れず投
    げ出すので、売りが売りを呼び暴落する。

    これが今回の回答でしょうか。

    幸いというか、単なるラッキーだったのか、私は8月中
    旬以買い保持はなかったものですから、今回の暴落を
    免れました。

    しかし食わず嫌いの性格のため空売りを出来ず、下落
    は指を咥えて眺めているだけでした。

    中野先生から片腕でボクシングは出来ませんよ、と言
    われそうですね。

    それでは今週もお疲れさまでした。

    阿部

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