アメリカの金融緩和は中止ってほんとう?

2015.12.24
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From:不動修太郎
都内の自宅より、、、

今年は広い範囲で
「エルニーニョ現象」が
観測されました。

そういう年は北半球が
暖冬になる可能性が
高いと言われています。

その割には・・・
寒い日も多く感じますが、
暖かく過ごしやすい冬だと
良いですね。

さて、株式、為替に
とても重要なニュースが出たので、
今回はそれについて解説します。

昔はアメリカには日本の日銀、
イギリスの大英銀行に当たる
中央銀行がありました。

アメリカでは、
「小さな政府」
という方針があります。

それは税金と政府関係者を
安全保障、福祉に振り向ける為、
民間で出来ることは、政府は
なるべく干渉しないという考え方です。

そのためにアメリカの中央銀行は解散しましたが、
それでは金融政策がまったく無くなりかねないので、
国としての金融当局としてFRBという組織を作りました。

米連邦準備制度理事会(FRB)は
15、16両日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、
実質的なゼロ金利から利上げを決めたことを発表しました。

今回の決定により、
政策金利であるフェデラルファンド金利の
誘導目標水準は、実質ゼロ金利の0~0.25%から
0. 25~0.5%に引き上げられたことになります。

これはアメリカにおける、
実に9年ぶりの金利引き上げですね。

151224図1_米金利
【図1】

日本でも同じですが、
アメリカの金融当局が設定している
「政策金利」とはメガバンクなどの、
大手金融機関に対する短期金利のことです。

不動産を購入する長期ローンなどは、
国債の市場での売買価格に
大きく影響されるものの当局が
直接指示してはいません。

私は半年以上前からセミナー、講演会で、
アメリカが12月に利上げに踏み切る可能性は
80%以上であると明言していました。

というとちょっと自慢話めいてしまいますが、
今回は多くの機関投資家、経済研究者も同じ予想でした。

昨年末の時点では、早ければ
2015年の上半期にアメリカは
利上げするだろうと言われていたのです。

ところが、今年は中国の経済減速、
トルコ、ロシアなどの問題が起きてしまい、
利上げ時期は年末までずれ込みました。

FRBのイエレン議長
記者会見で経済の見通しに、
自信を持っていると、
強調しています。

と同時に、
追加利上げは「緩やかに」進める
と、言明しています。

株価、為替を予想するにあたって
この一言の発言はとても重要です。

というのも、
これまではアメリカのような先進国で、
しかも人口が多い国が利上げに踏み切ると、
2度、3度と続けることが多かったのです。

それは、利上げの効果を
十分に発揮させるには、連続して
大きく利上げする必要があるからです。

今回は、議長が
経済情勢を見ながらゆっくり金利を
引き上げていく考えを示しました。

そこから、
追加の大きな金利引き上げは
無さそうであると予想できます。

そして、
アメリカの金融緩和政策は
中止か大幅縮小でしょうね。

さて、今後の展開は
実際は、どうなるでしょうか?

ぜひ、あなたのご意見も
聞かせてください。

不動修太郎

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