From:不動修太郎
今回も東京の自宅にて、、、
前回の記事で日本のインフレについて書きました。
昭和時代はインフレであり、特に1972年以降は
激しいインフレで狂乱物価と言われた時代がありました。
当時は消費者物価指数、
つまりモノの値段が上がっていましたが、
それ以上に平均給与が大きく上がっていました。
ですから、平均的には日本人の暮らしは
裕福になっていったのですね。
石油等の地下資源が値上がりし、平均的には収入も
上がっていたからこそ、モノの値段が上がっても楽に
生活できていたわけです。
その結果として、投資の対象、
特に土地などの不動産の価格が大きく上がりました。
その後に絵画のような美術品、ゴルフ会員権と
値段の付いている投資対象のモノの値段がどんどん
上がっていったのは皆様ご存知の通りです。
このように平均的に大きく収入が増えて、
しかもインフレという社会環境が
その後のバブル時代の原因だったのです。
さて、前回の記事で書きましたように
今の原油価格は、数か月前よりは上がっていますが、
リーマンショック前よりはまだまだ安いです。
リーマンショック前はアメリカの景気が良く、
株価と不動産価格が大きく上がっていましたので、
その好景気を受けて原油価格が
急速に上がって行きました。
【図1】
ところが、リーマンショック後に
原油価格は大きく下がりました。
原油は1バーレル当たりの
アメリカ、シカゴの先物価格が注目されます。
日本の新聞、テレビなどのマスコミで
「原油価格」として報じられるのは、
シカゴのマーカンタイル商品取引所の先物原油価格です。
原油価格はリーマンショック前には1バーレル140ドルを
越えていたのですが、ショック後は32ドル台まで
下がりました。
さて、次に最近の原油価格を見てみましょう。
【図2】
今年に入ってから原油価格はリーマンショック後の
最安値を下回り、30ドルを切りました。
その後、上のチャートのように原油価格が上がってきて、
つい先日は50ドルを超え、読売新聞でも取り上げられました。
このチャートを見ると分りますが、
相場は50ドルのように切りのいい数字が節目と
なることが多いです。上のチャートには50ドルの
所に赤い直線を引きましたが、過去にそこでもみ合い、
或いは相場の方向が変わる節目になっています。
このように切りのいい数字は多くの相場関係者が
注目しています。なので、その数字の値段でいままでの
相場の方向が変わり、跳ね返る、あるいはもみ合うことが多いのです。
一方で節目の数字をあっさり超えたら
相場の流れが強いと言えます。
相場ではこのように節目となる
切りのいい数字に注目することが大切です。
このような数字に注意していると
相場が読めるようになりますよ。
不動修太郎
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・株式、FX、海外不動産など投資全般に精通
・現役サラリーマン投資家
大学卒業後、メーカーに勤務。1984年頃より国内株式投資を開始。東南アジア赴任中、アジア通貨危機という経済的激動を実体験。アメリカ、中国などへ100回以上の訪問で、語学と国際金融感覚を養い、海外での投資を始める。99年から、香港、ベトナム、ロシア等株式投資、海外預金、FXなどを開始。サラリーマンを続けながら、投資活動を通じ、多数の富裕層、著名人と親交があり、高額セミナー講師、会員制クラブの顧問となる。
また、これまでの投資経験、海外での経験から得た、幅広い知識と信頼感のある人柄が人気を呼び、立場が同じサラリーマンや投資の勉強を始めたいという女性まで幅広く絶大な支持を得る。