From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
3月になりましたね。
来月からは、2023年度になります。
日銀の新総裁もほぼ決まり、
気持ちよい春を迎えられそう。。。
と思いきや、
日本の物価高が進んでいますね。
2月に発表された、
1月のCPIの伸びは、
4.2%でした。
1981年9月以来、
41年ぶりとのことです。
CPIは、消費者物価指数のこと指し、
物価の具合を(インフレの具合を)
数字に落としたものです。
モノの価格を
一定のルールのもとで
指数化したもので、
計算方法は、
世界で共通化しているので、
比較も簡単です。
ちなみにCPIには、
いくつかの数字があるのですが、
なにも説明がない時は、
前年同月比(YoY)のCPI総合の事を
指します。
年間通しての
物価上昇ではないことに注意しましょう。
さて日欧米の、
今までの推移をみてみましょう。
日本はまだ物価が
上がっている最中ですが、
欧米はもうピークをつけて、
下落していることがわかります。
米国のピークは、
昨年7月に発表された6月のCPIで、
9.1%をつけました。
欧州のピークは、
昨年11月に発表された10月のCPIで、
10.7%をつけました。
なぜピークがずれているのかというと、
一番大きい理由は利上げの時期の相違です。
米国はインフレが
早い段階から
目立ってきたこともあって、
昨年の3月には
物価を下げる為に
利上げをスタートしました。
対策のスタートが
早かったのです。
6月には一気に0.75%もの利上げをしており、
その功があったのでしょう。
その副作用として、
5月から6月にかけて
米株は大きく下落し、
日本も欧州も影響をうけて
やはり大きな下落をしたのは
記憶していることと思います。
一方日本は
物価の上昇がゆっくりですね。
生鮮食料遺品の輸入依存度や、
流通の仕組みなどが欧米と相違があって、
日本の物価は
直ちに上昇しないシステムと
なっているからです。
たとえば、
仕入れ価格の上昇は
商品にスグ反映せずに、
流通段階の各社が
少しづつ負担するからです。
今後の日本の物価は
どうなるでしょうか?
マスコミの新聞や
TVのニュースを見ていると、
41年ぶりの物価高になり、
今後もどんどん上昇してゆくかのような
気持ちになっちゃいますね。
ご安心ください。
エネルギー価格も、
食料価格も、
既にウクライナ戦争前の水準に戻しており、
かつ安定しています。
たとえば小麦価格は、
こんな感じです。
物価の番人、
日銀が1月に発表した
展望レポートでは、
このような
見通しになっています。
CPIは目先、
高めになったあと、
来年度半ばにかけて伸び縮小、
「上昇率2%割れ」
としています。
ここでいう来年度というのは、
本年4月以降の話ですから、
今年中には
物価は安定するということです。
あまり日本の利上げには
神経質にならなくても
よさそうな展開になっています。
株式市場にとっては
良い事ですね。
やはり、
気持ちよい春になりそうです。
奥村尚
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。