日経平均の今後

2023.11.29
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

今年、主要国の中では
日本株が存在感を
増してきました。

G7の中では、
アフターコロナの中で唯一、
2022年1月の株価を上回ってきています。

これはなぜか。

これを理解することが、
いまの相場を説明することに
つながると思います。

では、
(日本を除く)主要国の株価が、
なぜ伸びていないのでしょう。

これは、
心理的にバリエーションを
つけづらい理由があるからです

その理由は4つの要素で
説明できるでしょう。

1 欧米の政策金利
2 ロ-ウ戦争
3 イスラエル紛争
4 中国景気悪化

欧米の政策金利上昇で、
円安にはなりましたが、

逆に、
日本から見て輸出企業には
追い風にもなっています。

ロシアーウクライナ戦争は、
欧州が戦場になっており、
欧州に暗い影を落としています。

欧州は当事者です。

それに輪をかけて、
イスラエル戦争が起きていて、
これは米国も第二者になっています。

中国景気悪化は、
経済規模世界2位の国の
経済クラッシュですから、

当事国の中国は最大の落ち込み、
地続きの欧州も自動車などを中心に
不調が続いています。

ハイテクの禁輸措置を
主導している米国も
経済的な影響が大きくなっています。

しかし、日本は
政策金利はマイナス、

しかも資産を
まだ買い入れている最中で、
じゃぶじゃぶバブルの真っ最中。

欧州近傍で起こる
2つの戦争も

日本は傍観者で、
歴史的宗教的関係も
無関係。

中国景気は、
日本も影響を
受けてはいますが、

欧州のような
致命的なものでは
ありません。

加えて、
ロシア、米国などは
大統領選があり、

選挙が進む中で、
いろいろなマイナス面も
これから起こるでしょう。

日本も総裁選があるけれど
’自民党の誰か’は間違いなく、
変化はまるでない、

のは確実です。

円安は
物価の観点から
マイナスですし

インフレは進んでいますが、
欧米ほどの高いインフレ率では
ありません。

政策金利という点では、
日本は経済を止めてでも
利上げする状況にはありません。

こうしたことが、
日本だけ株価が上昇
している理由だろう、

とみています。

実は、円安は

年間3兆円程度の
インバウンド効果で
経済を刺激しています。

円安は輸出企業を中心に
利益を増やすことにもなり、
株価にはトータルではプラスになっています。

ここで、どんな投資主体が
株を買っているのか
みておきましょう。

これをみると明らかに、
法人主体で相場が
形成されています。

外国人投資家の大半は
投資法人ですし、
国内法人はもちろん投資法人です。

そして、ここ最近では、
売っている主体は
実に個人投資家なのです。

なぜ売るのか?

おそらく、
過去に経験したことが
ないほどの株価上昇で、

利食い時と考えて
売っているのでしょう。

また、この夏以降、
大きな下落が増えてきたので、

今後また下落があることを
懸念しての売りなのかもしれません。

この姿勢は、
3Q決算発表が始まる1月後半から、
変化が出てくるだろうと思っています。

 

奥村尚

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