今後の日経平均

2023.6.21
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

日経平均の上昇、
勢いがやや弱まってきていますが、
今後どうなるでしょうか?

この勢いが始まったのは、
ちょうど3カ月前です。

3カ月前の3月20(mon)、
終値は26946円でした。

それが6月20日(tue)、
終値は33389円。

実に3カ月で
6443円も上昇しています。

リターンに変換すると、
『6443/26946=約24%』です。

これは3カ月の成果ですから、
年間に変換するために
4倍にするとこうなります。

『23.9×4= 95.6%』
恐ろしいリターンになりますね。
他の国はどうなっているでしょう。

欧米代表として、
DAX、NYdowをピックし、

この3カ月の株価を
プロットしてみました。

株価指数は数字の桁も、
通貨も異なっているので、

指数化して
【3カ月前=0】としています。

驚くべきことがわかりますね。
日本がぶっちぎりです。

欧米の指数は、
やや欧州が上回っていますが、
似たようなものです。

さて欧米が共通に
上がっている分を、

足して2割って平均とすると、
おおむね7%です。

3カ月で7%という
数字も大変なものですが、

普通に欧米も日本も
同じように上昇していると
仮に考えると、

欧米と同じ程度の上昇であり、
その部分は7%です。

ところが実際は
24%も上昇しているので、

その差『24-7= 17%』は、
日本だけの理由で
上昇したことになります。

その理由は、
外国人投資家の買い越しです。

3月末以降国内投資家は、
機関投資家も個人投資家も
売り越しが続いています。

しかし外国人投資家は、
ずっと買い越しが続いています。

この理由が日本だけの理由の、
『17%に相当している』
と見ることができます。

この買い越し資金は、
いずれは売りになる勢力に
なるのは確実なのですが、

外国人投資家の投資期間は、
短いとは限りません。

特に外国の機関投資家は、
年金や投資ファンドの比率も
一定量ありますから、

短期で売りぬく
とも限らないのです。

長期、短期の比率を
50:50としましょう。

17%も欧米より
余分に上昇した日経平均の『8.5%』は、

短期で売り抜けられるとすると、
8.5%だけは短期で下がる可能性がある
と考えるべきです。

しかし、ある日ある時間に
同時にすべての短期資金が
売り浴びせることはあり得ませんから、

それぞれの資金が
それぞれのタイミングで
ジワジワと売る圧力になるでしょう。

短期で一気に売り圧力が来るとして、
その半分の4.25%程度がmaxとします。

昨日の終値「33389」の
4.25%は1420円。

この程度までの下落は、
いつでもあって良いと思います。

日経平均でいうと、
3万2千円弱程度。

このあたりまで
下落するのは覚悟しておくとして、

ここまで考えた人は、
次の戦略を選択できるでしょう。

A:強気派
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日欧米の3カ月推移を見る限り、
世界的に上昇機運は継続していると判断して良い。
とすると、日本株はまだまだいける。
いまが買いである
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B:強気を認めつつの休憩派
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まだいける気がするが
あまりに急な上昇で怖い。
ここはひとつ、3万2千程度まで
下落するのをじっくり待ってその時に買おう。
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C:弱気派
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日本だけの上昇分なんて、
空虚であり、薄氷である。
17%の上昇は日本株のバブルであり
必ずはじける。
だから下落を期待して売りから入ろう。
今が売りである
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さて
あなたはどれでしょうか。

奥村尚

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