From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
日経平均の上昇、
勢いがやや弱まってきていますが、
今後どうなるでしょうか?
この勢いが始まったのは、
ちょうど3カ月前です。
3カ月前の3月20(mon)、
終値は26946円でした。
それが6月20日(tue)、
終値は33389円。
実に3カ月で
6443円も上昇しています。
リターンに変換すると、
『6443/26946=約24%』です。
これは3カ月の成果ですから、
年間に変換するために
4倍にするとこうなります。
『23.9×4= 95.6%』
恐ろしいリターンになりますね。
他の国はどうなっているでしょう。
欧米代表として、
DAX、NYdowをピックし、
この3カ月の株価を
プロットしてみました。
株価指数は数字の桁も、
通貨も異なっているので、
指数化して
【3カ月前=0】としています。
驚くべきことがわかりますね。
日本がぶっちぎりです。
欧米の指数は、
やや欧州が上回っていますが、
似たようなものです。
さて欧米が共通に
上がっている分を、
足して2割って平均とすると、
おおむね7%です。
3カ月で7%という
数字も大変なものですが、
普通に欧米も日本も
同じように上昇していると
仮に考えると、
欧米と同じ程度の上昇であり、
その部分は7%です。
ところが実際は
24%も上昇しているので、
その差『24-7= 17%』は、
日本だけの理由で
上昇したことになります。
その理由は、
外国人投資家の買い越しです。
3月末以降国内投資家は、
機関投資家も個人投資家も
売り越しが続いています。
しかし外国人投資家は、
ずっと買い越しが続いています。
この理由が日本だけの理由の、
『17%に相当している』
と見ることができます。
この買い越し資金は、
いずれは売りになる勢力に
なるのは確実なのですが、
外国人投資家の投資期間は、
短いとは限りません。
特に外国の機関投資家は、
年金や投資ファンドの比率も
一定量ありますから、
短期で売りぬく
とも限らないのです。
長期、短期の比率を
50:50としましょう。
17%も欧米より
余分に上昇した日経平均の『8.5%』は、
短期で売り抜けられるとすると、
8.5%だけは短期で下がる可能性がある
と考えるべきです。
しかし、ある日ある時間に
同時にすべての短期資金が
売り浴びせることはあり得ませんから、
それぞれの資金が
それぞれのタイミングで
ジワジワと売る圧力になるでしょう。
短期で一気に売り圧力が来るとして、
その半分の4.25%程度がmaxとします。
昨日の終値「33389」の
4.25%は1420円。
この程度までの下落は、
いつでもあって良いと思います。
日経平均でいうと、
3万2千円弱程度。
このあたりまで
下落するのは覚悟しておくとして、
ここまで考えた人は、
次の戦略を選択できるでしょう。
A:強気派
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日欧米の3カ月推移を見る限り、
世界的に上昇機運は継続していると判断して良い。
とすると、日本株はまだまだいける。
いまが買いである
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B:強気を認めつつの休憩派
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まだいける気がするが
あまりに急な上昇で怖い。
ここはひとつ、3万2千程度まで
下落するのをじっくり待ってその時に買おう。
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C:弱気派
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日本だけの上昇分なんて、
空虚であり、薄氷である。
17%の上昇は日本株のバブルであり
必ずはじける。
だから下落を期待して売りから入ろう。
今が売りである
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さて
あなたはどれでしょうか。
奥村尚
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。
今回もためになる配信を有難うございます。