あなたが知らない金融の世界(4/4)

2023.12.22
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こんにちは、ケン藤田です。

これまで全4回にわたって、
『あなたが知らない金融の世界』
というテーマで、

日本人の一般投資家が知らない
世界基準の金融の常識を解説しています。

第1回
「なぜ日本は世界基準で見ると投資後進国なのか?」

第2回
「世界の富裕層が活用する私募投資の特徴」

第3回
「実際に富裕層が投資している案件」

について、これまでお伝えしてきました。

前回までの記事をお読みでない方は、
是非そちらもお読みください。

今回は最終回ということで総括していきます。

今回は、
「世界の富裕層はどんな投資環境を活用するのか?」
というテーマで解説していきます。

富裕層向けの投資環境といえば
よく耳にするのは、

『プライベートバンク』

ですが、今日現在では資産運用を一任する専門家というよりは、
資金の分散先の一つとして使われることが多いです。

では、
現代の富裕層はどのような投資環境を活用しているのか?

彼らは一つの金融機関に縛られずに、

プライベートバンクや証券会社など複数の金融機関や、
前回までに紹介した私募や不動産・現物資産への投資、

また弁護士や会計士のような法律の専門家など、
様々な商品・専門家たちを俯瞰した上で最適解を探る、

企業でいえばCFO(最高財務責任者)のような、
アドバイザーを個人・チーム単位で起用しています。

一つの家族の財産管理をチーム単位で行う、
『ファミリーオフィス』という業態も存在します。

日本において近しい職種だと、
FP(ファイナンシャルプランナー)という存在もありますが、

こと日本においては、多岐にわたる専門性を持つ人は極端に少なく、
保険や証券販売などにしか使われていない現実があります。

では、富裕層たちは、
一般人とは違った投資環境を活用することで
取得できる情報や行動にどのような違いが出るのか?

大きな二つの違いとして、

①商品提案ありきの情報ではない
②一部にしか出回らない情報を掴むことができる

ということがあげられます。

それぞれ解説すると、

①商品提案ありきの情報ではない

日本国内で皆さんにとって身近な存在である、
リテール金融(銀行・保険・証券会社などの一般人向け部門)
が勧める商品群は、

平たく言うと金融機関の営業マンたちが、
会社に「売ってこい」と言われた商品であることが多いです。

また、自己運用という道を探ろうとしてみても、

・1年で10倍になる株の探し方
・S&P(or全世界株式)長期積立投資
・FXやオプション取引で1日3分で稼ぐ

などの商品・手段ありきの話が多い上に、
現代はSNSをはじめ、常に情報過多ですので、
結局何をしたらいいのか分からないことも多々あります。

ですが、そもそも、
投資を行う上で最も大事なことは、
顧客の状況や資産運用を行う目的は何か?

ということです。

富裕層が起用するアドバイザーは、

・収入内容
・資産内容
・投資の目的
・他に活用しているアドバイザーとの調整

など現状と目的を分析した上で、
期待リターンや許容リスク・実現可能性を考え、
どんな商品・手段を活用するかを決めていきます。

②一部にしか出回らない情報を掴むことができる

投資の世界は『情報の非対称性』が非常に大きいです。

①で一般層向けが得られる情報は、
販売側が売りたい商品にまつわるものがほとんどである
と言いましたが、

富裕層が活用するアドバイザーは、
各プライベートバンクや私募のファンドなど、
良い投資先との関係性や本音での経済予測などを、
同業者間やプロの投資家のコミュニティ内で共有しています。

ちなみに、資金を調達することに対する法律の規制や、
情報を公に出すことのデメリットが大きいため、

資産100億円の人には100億円なりの情報、
100〜1000万円の人には一般の情報と、
棲み分けがなされているのです。

これは日本でも同じです。

私も関わりのあるところだと、
企業バイアウト経験者の集まりがあるのですが、

そのコミュニティ内では、

・上場直前の有望株
・国内外の高収益事業への投資
・担保性の高い事業への担保融資

など、

手堅く年10%近くのインカムを受け取れる案件や、
2〜30%の確率で上場し、5倍以上に価格上昇する株などが、
クローズに共有されています。

このような一部にしか出回らない情報に
触れることは難しかったとしても、

①のような視点でアドバイザーを選ぶことは、
失敗を回避するためにも必ずおさえてください。

というわけで、4回にわたってお届けしてきた
このシリーズはいかがだったでしょうか?

次回は、
「2024年を最高の1年にするための計画の立て方」

というテーマで、年末年始の時間を有効活用し、
来るべき新年、どう資産形成を進めれば良いか

についてお伝えしていきます。

そちらも楽しみにお待ちください。

今回の記事も、あなたの資産形成のヒントになれば幸いです。

世界の経済的成功者たちから教わり身につけた資産構築の常識を
今後も発信しますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

それでは、また。

ケン藤田

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