こんにちは、ケン藤田です。
今回は少し趣向を変えて、
年末年始に私が読んで面白かった
『お金と幸福』に関する論文の内容を共有します。
今の時代、
研究論文などもネットで簡単に読めて、
英語で難しい表現があっても翻訳が簡単で精度が高い
とても便利な時代になりました。
今日の話は、
きっとあなたの投資のゴール設定や、
ライフプラン設計にもお役に立つと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
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年収800万円が幸福度の限界点?
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「幸福度のピークは年収800万円」
「それ以降は年収と幸福度の相関があまり見られない」
という研究結果の話を聞いたことはありますか?
投資やキャリア、お金に関する記事で、
金融系メディアや金融機関の記事などを含め、
見たことがある方もいらっしゃると思います。
とある2人の研究者が2010年に出した
論文が元ネタになっています。
年収800万円が幸福度の限界…
私なりの見解を述べさせていただくと、
世界中の多くの富裕層と交流を持ったり、
様々な人たちを見てきて、
「そうは思わない!」
と思っていたところ…
2023年3月に同研究者が、
「年収800万円(7.5万$)で幸福度が頭打ち」
に対して否定する論文を発表しました。
では、最新の論文ではどうなったのか?
論文上での調査結果では、
年収800万円以上でも幸福度の頭打ちは一切せず、
論文発表時の価格で約5,000万円(36万$)以上でも、
幸福度は右肩上がりで上がり続けるといった内容でした。
縦軸:幸福度 横軸:収入
ここまで聞くと人によっては、
「年収が上がらないと幸福度が上がらないのか…」
と凹むかもしれませんが、安心してください。
この論文の中でもう一つ面白い研究結果の共有がされています。
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幸福度の上昇率について
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一方で幸福度の上昇率については、
幸福度が元々高い人ほど、
収入が上がるほどに加速的に上がっています。
縦軸:幸福度 横軸:収入
元々の幸福度が高い位置にある線グラフの方が、
収入上昇時の幸福度の上がる角度が急なのが分かります。
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この論文を読んで私が伝えたいこと
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①今ある小さな幸せを見つけ大事にする習慣を持つ
どうしても人は嫌なことに目がいってしまいますが、
お金を稼ぐ、持ち続けるにも器が必要です。
宝くじの高額当選者の大半が自己破産するのは、
マネーリテラシーの低さももちろんですが、
幸福の基準を作れていない、
資産(豊かさ)を受け付けない、
器=思考にもあります。
今回の論文でもあるように、
今が幸福だと感じられることができれば、
収入が上がった際には、
より幸福な世界に繋がります。
②収入アップを目指す
「トレードで稼ごう!」
という訳ではなく、
本業や自分の一番得意なことで
収入upを目指そうという意味合いです。
投資・資産運用で大きく増やすなかで、
運用できる資産額の大きさや
最低限の生活資金は大事です。
来月の生活費にも困っている状態で、
まともな投資判断ができるはずもありません。
安定した収入基盤を持っていて、
収支がプラスで余裕資金がある状態ならば、
投資で着実に増やせる可能性は
段違いに上がります。
投資・資産運用もあくまでも、
一つの幸福を獲得・守る手段でしかありません。
手段と目的を履き違えず、
今の幸せを感じ、
より幸せを増やす・守るために、
お金を活用する人が増えたら嬉しいです。
興味のある方は下記リンクから、
論文の原文も読めるので読んでみてください。
https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2208661120
今回の記事も、あなたの資産形成のヒントになれば幸いです。
世界の経済的成功者たちから
教わり身につけた資産構築の常識を
今後も発信していきます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、また。
ーケン藤田
投資・資産運用歴18年以上、海外投資歴12年以上、世の中に存在するほぼ全ての投資商品への投資経験を持つ資産運用・海外投資のプロフェッショナル。
ヨーロッパを中心とした金融先進国での金融専門家や富裕層たちとの交流で学んだ、富裕層だけが知る「お金のとある共通点」をベースに独自の投資法を構築。
資産運用アドバイザーとして、これまで述べ1000名以上への資産運用アドバイスを行い(累計アドバイス額120億円以上)、そのうち95%以上の方の資産増大を実現。
現在は、年商5〜25億円規模の複数企業のCFO(最高財務責任者)として活動するかたわら、自身も5億円規模の資産を年利10〜15%以上のリターンで運用する現役投資家としての顔も持つ。
日経新聞出版社より2冊のマネー系書籍の監修実績がある(累計発行部数5万冊)。