ブラジルから学ぶ「国際マネーとインフレ」

2016.8.22
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From:不動修太郎
真夏の東京の自宅にて、、、

オリンピックでは日本の選手の予想以上の
活躍が目立ちましたね。

さて、もし日本が昔の高度経済成長期のように
インフレになるとどうなるでしょうか?

インフレというのは
お金の価値が下がることですね。

お金を持っているとその価値が目減りして
しまうので、お金を持っている人は株や
不動産等に積極的に投資をしようとします。

だからこそ、黒田総裁は
日本のインフレ率を引き上げようと
しているのですが、これまでの所は目標には
ほど遠いです。

ご存知のように
日銀の黒田総裁は日本のインフレ率の目標を
2%と公言しました。

実際は、日本の平均的な
インフレ率は0.8%程度で
目標にはほど遠いです。

ですから総裁は
目標達成までの締め切りを何度も先延ばしに
しています。

前回の記事で取り上げましたが、
IMFの資料によると昨年、今年の
ブラジルのインフレ率は5%程度と予想しています。

ブラジルはインフレ率が
2000%、3000%だった年も
有ったので、今後もハイパーインフレにならないとも
限りません。

ブラジルがそのようにすさまじいインフレに
陥ったのはいくつかの原因があります。

例えばアメリカの不動産、株が上がるとその
そのリターン(儲け)がアメリカだけでは無く、
アメリカ国外へ向かいます。

そういう国際的な投資資金は儲けが出そうな
所にはどこにでも行きますが、
アメリカから近い中南米、とりわけブラジルに
向かうことが多いです。

アメリカの投資資金がどっと
ブラジルに流れ込むので過剰投資に
なりがちです。

ブラジルの不動産、
株などが急激に上がると投資家は
今度は投資対象が高くなり過ぎたと悟り、
ブラジルからあっという間に資金を
引き揚げてしまいます。

これはほんの一例ですが、このように
国際的な投資マネーは、とても逃げ足が
速いのです。

儲かりそうだと感じれば
投資しますが、少しでもリスクらしき
匂いを嗅ぎつけるとその国からさっさと逃げ出します。

そうなるとどうなるでしょうか?
ブラジルは好景気からあっという間に
不景気になってしまいます。

ブラジルに限りませんが、不景気になると
銀行等の金融機関はお金を貸したがりません。

個人も企業も取り敢えずはお金を貯めこむ傾向が
出てきます。ブラジル国内にお金が回らなくなり、
不景気になると金融当局は、お金を大量に発行します。

するとお金の流通量、難しく言うと
マネタリーベースが増えます。

経済の規模が小さくなっているのにお金の量が
増えるのでお金の価値が下がってインフレと
なります。

ブラジルではインフレになりそうな状況になると
手元のブラジルの通貨をドル、ユーロなど
別のお金に両替してしまいます。

ブラジルに限らず、中南米、アジアでは
その国の通貨がインフレになる恐れが
高いので、お金を持っている人達は
資産を海外に移し、米ドルなどのメジャーな
通貨に替えて資産を守るのです。

つまり、
国内の資産がその国の中に留まらずに
海外に流出しやすいのです。

ですから少し不景気になると
ブラジル国内にブラジルの
通貨が溢れかえってハイパーインフレに
なるのです。

日本では、バブル期のように銀行金利が
安くなれば株を買おうとする人は増えますが、
資産の大半を海外のお金に両替しようと考える人は
まだ少数派です。

これも日本ではインフレになりにくい要因の
一つです。

不動修太郎

今日も記事を読んでくださって
ありがとうございます。


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ブラジルから学ぶ「国際マネーとインフレ」へのコメント

  1. たぬきさん、有難うございます。

    ええ、日銀の努力がなければ、
    今の状況よりもはるかに経済状況は
    悪くなっていたでしょうねえ。

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