From:不動修太郎
東京の自宅にて、、、
マレーシアから帰ってきました。
私が滞在していたペナン島は、
首都クアラルンプールと同じく
マレー半島の西海岸に位置します。
マレー半島の東側は、季節風の影響が強く、
雨季と乾季がハッキリと分かれています。
それに対して、西海岸側は季節がはっきりしません。
比較的雨が多い時期と少ない乾季があるものの
その違いは大きくありません。
マレー半島の西海岸では
一年中、最高気温が34度、最低気温が27度の
日々がずーっと続きます。一年を通じて、Tシャツと
短パンで過ごせるので、季節感がありません。
日本では巡る季節の中で服装、暑さ、寒さを感じつつ、
1年が流れて行きますね。
その昔、この地を治めていたスルタン
(酋長、昔の日本の豪族や大名のような地域の支配者)が
ペナン島をイギリスに割譲し、ペナン島は最初の植民地となりました。
シンガポールと同じようにマレー半島に近い島で港があるので、
軍事拠点になりやすい地理的な条件が揃っていたのですね。
イギリスの植民地時代に
大量の中国人をペナンに呼び込んだ歴史があり、
今もって中国系住民(華人)が多いです。
さらに遡(さかのぼ)るとペナン島はポルトガルの支配下に
置かれていた時代もあり、その頃に建てられた、
教会、要塞が今もって残り、歴史を物語っています。
このような歴史があるペナン島は、
イギリス統治時代の由緒あるホテルもあり、
観光資源は多いです。
マレーシア国民の約3割が華人系と呼ばれる
中国出身の人とされています。
とはいえ、華人の割合は地域により大きな差があり、
ペナン島のように華人が多い地域もありますが、
逆にほとんどいない所もあります。
この辺りの事情はアメリカと似ていますね。
アメリカはニューヨークのように多くの民族が入り混じっている
地域がありますが、ほとんどが白人しか住んでいない地域もあります。
さて、下はドル/円の10年間のチャートです。
いまから5年前の所、矢印を付けた時期は
ドルが急激に下げて、円高に動いていますよね。
この時期は、なんでしょうか?
そうです。東日本大震災があった直後ですね。
この時に日本の株は急落しましたね。
一方で、日本円は買われて円高に動きました。
以前の阪神淡路大震災の直後も大きく円高に動きました。
このように世界的な金融不安、紛争、大災害が
あると日本円が買われます。
私が繰り返し強調していますが、
これが為替相場の「有事の円買い」です。
マスコミでは有事になると「比較的安全資産と思われている日本円が買われた」
という説明がつくことが多いです。
私自身としては、日本円は急に大きく為替が
動くので安全資産ではないと考えています。
それはともかくも日本で大地震があっても
日本円が買われるのです。
私は阪神淡路大震災の直後に急激な
円高になったので、東日本大震災の後も
円高に動くに違いないと読んでいました。
ただ、東日本大震災の後には計画停電が
予定されていたのと、私は多くの人の不幸に乗じて
儲けるのは良くないと考えているので、
その当時は、相場はお休みしていました。
このように為替の予想は、
経済的な理論、理屈ではなく、過去の相場の値動きを
参考に予想を組み立てるという経験がとても大切です。
・ジャパンインベストメントスクール講師
・株式、FX、海外不動産など投資全般に精通
・現役サラリーマン投資家
大学卒業後、メーカーに勤務。1984年頃より国内株式投資を開始。東南アジア赴任中、アジア通貨危機という経済的激動を実体験。アメリカ、中国などへ100回以上の訪問で、語学と国際金融感覚を養い、海外での投資を始める。99年から、香港、ベトナム、ロシア等株式投資、海外預金、FXなどを開始。サラリーマンを続けながら、投資活動を通じ、多数の富裕層、著名人と親交があり、高額セミナー講師、会員制クラブの顧問となる。
また、これまでの投資経験、海外での経験から得た、幅広い知識と信頼感のある人柄が人気を呼び、立場が同じサラリーマンや投資の勉強を始めたいという女性まで幅広く絶大な支持を得る。
それはともかくも日本で大地震があっても
日本円が買われるのです。
・・・経済理論・理屈ではないんですね。不思議です。でも、とにかく覚えておきます。
Kさん、有難うございます。
最近でも日本の景気が悪化していますね。
4月に発表された日銀短観の内容を見ると
景気が後退、あるいは停滞していることは
ハッキリしています。にも関わらず、
4月に入ってから急に円高に動いています。
このように経済的な不安定要素が出てくると
日本円は買われることが多いです。