バブル崩壊後の日本情勢

2024.4.3
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

1989年のバブルが
なぜ終わったのかを
前回おさらいしました。

今回は、

そのバブルが
どのような曲線を描いて
下落していったか

を見ていきましょう。

1989年末にピークを迎えた
日経平均は、その後2年かけて
一気に半分近くに落ち込みます。

株価は、定額で
上がったり下がったりせず、
定率で動きます。

定率とは、
現在の株価に対して
一定の比率をかけることなので、

今大きな価格であるときは、
大きな額が変化します。

今小さな価格であるときは、
小さな額が変化します。

つまり、

上昇時は、最初のうちの
まだ上がる前の数字、
つまり小さい額で変化し、

上がってきた後半は
大きい額で値動きします。

下降時は、
すでに上がっている
大きな額なので、

最初から大きい額で変化し、
下がってきた後半は
小さい額で値動きします。

バブルが崩壊した
1990から2年間の下落を
実際の日経平均の動きにあてはめると、

毎営業日に対して、
0.013%の下落をしていた曲線と一致します。

この推計曲線は
平均的な説明であり、

実際には、さらに
大きな変化をしながら、
この曲線に沿って動いた、

ということになるでしょう。

ちなみに、この期間に
イラクによるクェート戦略(90年8月)、
湾岸戦争(91年2月)なども起き、

94年11月にはドル円レート96円と
100円を大きく割り込む円高にもなり
さらに95年4月には80円も割り込みました。

阪神淡路大震災(95年1月)、
オウム真理教のサリン事件(95年3月)なども起き、
まさに日本は泣きっ面に蜂という状態でした。

 

奥村尚

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