日欧米の主要指数から見る今後の展望

2024.4.17
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

昨年から今年にかけての日本株価上昇は、
いくつかの大きな理由があります。

いま株価が落ち着いている
(もしくは調整段階の)状況ですね。

こうした時こそ、
今後どうなるのか、
ゆっくり考えてみるのも良いかと思います。

そこで、今回は
その切り口を作ってみます。

直近3ヶ月の日欧米の
主要指数の推移をみてみましょう。

米国の指数はNasdaq総合とNYdow、
欧州は独DAX、
日本はNK225(日経平均)を使って、

3カ月前を0(%)として
推移をプロットしています。

 

共通点が見えてきますね。

全部の指数を見ると、
見事に位相を揃えています。

上がってきたときも、
下げた時も。

今の相場が、米国の上昇の余波を
受けてのものであるのは
ひとつの要素であるとは思いますが、

これを観ると、
案外その要素は
大きくないことにも気が付きます。

3カ月前から
一番伸びてきたのはNK225です。
実に最大14.8%も上昇しました。

次はDAXです。
11.3%上昇しています。

NYdowはたかだか6.5%でした。

NYは好調ではありましたが、
日欧はその倍くらい高いリターンを
得ていたことになります。

そして、その高い位置ですが、
時期的にだいたい合致します。
その山のピークが、3月最後の週です。

その後、同じような速度で、
4つの指数すべてが下げてきました。

この4つの指数の中では、
NK225は最も大きく下げました。

が、それでもまだ、
最も高い位置(3カ月で8%)
上がっているという状況です。

NYdowなんて、
完全に「行ってこい」に
なっていますね。

同じ理由で下げたとすると、

「3月最後の週に、
 日欧米共通の「何か」の理由があり、
 皆同じように下げてきた」

ようにも見えます。

もしくは、何かの理由が
リーダーであるNYdowかNasdaqに起こり、
それが世界に伝搬したのかもしれません。

その答えはありません。

が、その答えを
自分なりに持っておくことで、

今後どこまで下げてゆくのか、
あるいは、
いつごろまで下げてゆくのか、

を予想する
重要な手掛かりになります。

こうした、
相場を観る、読む力というものを、
思考トレーニングで積み上げるのには、

今はとても良い時期
という気がしています。

 

奥村尚

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