過去の内閣からわかる日経平均リターン

2024.10.9
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

新しい内閣が発足しましたね。

内閣府の発表では、
第102代総理だといいます。

この102代という数字は、

同じ総理でも内閣改造があると
別の代としてカウントするので、

総理経験者の人数としては半減します。

いずれにしても、
明治18年12月22日、
1885年にスタートする
第一代伊藤博文総理から続く

日本の政治史における、
新しい1ページです。

この中から、戦後かつ、
1000日を超えた内閣をピックし、

日経平均の騰落率を調べてみました。

内閣によって
期間がまちまちなので、
騰落率は年率に変換しています。

それでは見てみましょう。

上昇率(年率換算)をみると、
中曽根内閣が最も高く、
年平均37%を超えています。

凄い上昇率ですが、
5年間を平均して、

なおこれだけの上昇を
果たしたのは見事です。

中曽根首相といえば、
就任当初は、

人がああいえばそうですね、
となびくように見えたことから

風見鶏といわれ、
あまり評価されていませんでした。

が、実際に就任してみると、
電電公社の民営化を成功させ、

日経平均は
8千から2万2千円まで
上昇させたものでした。

所得倍増計画を実現させた
池田内閣は、日経平均でいうと
年1.8%しか上昇していないので、

ほぼ株価に反応していなかった
こともわかります。

表には掲載していませんが、
上昇幅が一番大きいのは、

安倍内閣で、
日経平均は13245円上昇しました。

年率換算しない上昇率が
最も大きいのは
佐藤内閣で、210%でした。

3倍以上になったわけですね。

注目したいのは、
1000日を超える内閣では、一度も
マイナスリターンがないことです。

長期政権は、
その内容がどうであれ、
国家を安定させ、

それ自身が投資を促進させる、
というのが私の持論なのですが、

この表をみると、やはり、
ある程度はそれが言えるかな、
と思います。

自民党の総裁任期は3年です。

これは1000日を超えますから、
石破政権も、もし1000日もてば、

プラスリターンで
終わる期待があります。

仮説が間違っているか、

もしくは、自民党が(下野して)
野党にとってかわられると、

そうならないかもしれませんけどね。

奥村尚
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