今起こっている事

2025.5.28
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

今回は、相場の歩みを顧みて、
今後に役立てるヒントを
得てみようと思います。

まず、
日経平均の10年の歩みを
みておきましょう。

日経平均だけではわかりづらいので、
欧米と合わせてみます。

米はNYdow、
欧は独 DAXとしました。

起点を0として指数化しています。

いかがでしょうか。

上昇の仕方も、大きく落ち込んだ時期も、
同じ時期に同じように動いています。

とはいえ、成長性には差があり、
ドイツと日本はほぼイーブン、
米国は抜けていることもわかりますね。

長期にわたる関係を
さらに論じることもできるのですが、
今回は重要ではないので、スキップします。

それよりも、NYdowが落ち込んできた時期を
あらためて比べておきましょう。

NYdowが落ち込んできた時期は、
今年に入ってからです。

そこで、日欧米の、
ここ半年の期間をみておきます。

こんどは、先ほどとまた
異なった見え方になりました。

独が突出していますね。

日米は、この半年に関しては、
マイナス圏で推移している最中です。

上昇する欧州、下降する日米
ともいえます。

この違いがおきたのは、
今年に入ってからです。

独は1月から明らかに上昇を始めましたが、
日米は下降しています。

1月からの相場は、
トランプ関税が大きな理由で動いていますので、

震源地である米国が
影響を受けるのは当然で、
相場は素直に反応しました。

日本も、米に従って
きっちり同期して下げています。

それでも上がった欧州と
下がった日本の違いはかなり対照的です。

なぜ欧州は上がったのでしょうか?

日経新聞では、ドイツ株の上昇は、
防衛株や人工知能(AI)関連銘柄が
相場のけん引役で大きく伸びた、

と1月にニュースしています。

が、それだけであれば、
日本だって上がっても良いはずです。

他の大きな違いが、
日欧の間に存在するに違いありません。

日本は金利が上昇中、欧州は下降中、
という理由はあるでしょう。

でもそれは、
昨年からわかっていたことで、
今年始まった理由でもありません。

トランプショックで揺れた米国が
関係あるとみてよいと思います。

米国売りの加速です。

昨年まで米国に流れていたマネーは、
欧州に逃げてきているのです。

だから、不思議なほど
欧州が買われている。

この流れは、欧米間での
トランプ関税の決着がつくまでは
変わらないでしょう。

こうした、
『今起こっていること』
を観てゆくと、

今後の見え方が
よく見通せる気もしますね。

あれこれ書いていると、
この続きを書きたくなりました。

次回、この続きを考えてみます。

奥村尚

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