株の注文に関する知識(成行と指値のキホン)

2025.8.6
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

相場、ここでは株式としますが、
日々、刻々と変化する時間で、
どんどん値が変わってゆきます。

市場では、どのように
値決めをしているのでしょうか。

まず、相場というのは、
需要と供給、つまり
買手と売手をマッチングする場です。

買手がいくらなら買う、
売り手がいくらなら売る

という価格と量を提示しあって、
それを短時間に
どんどんマッチングさせるわけですね。

世界のルールは、
きわめて明確です。

価格優先、時間優先、です。

東証でも、このルールで
マッチングされます。

1 価格優先の原則

買い注文については
値段の高い注文が値段の安い注文に優先し、

売り注文については
値段の安い注文が値段の高い注文に優先する

というルール。

買手は、なるべく高い価格を提示した人が優先されるのは、
きわめてわかりやすいルールでしょう。
絵画や車のオークションでも一緒ですね。

ヤフオクでも、同じですよね。
オークション方式ともいいます。

絵画と異なるのは、
売り手もたくさんいて、
その売り手でも価格が優先されます。

安い価格を提示した人が優先される
ということですね。

一番優先されるのは、

いくらでも良いから売りたい
(あるいは買いたい)という人ですよね。

成り行き注文が優先される理由です。

成り行き注文は、いくらでもよい、
価格は成り行きにまかす、
というその名の通りの注文です。

どうしても今買っておきたい、
多少、高くなったとしても、
それでも良いので買っておきたい

というときに使う注文です。

東証では、
次に述べる時間優先より先に、
価格優先で注文をさばいてゆきます。

2 時間優先の原則

価格優先の場合、
同じ価格で注文を出す人が
ゴロゴロいるはずです。

その場合は、同じ価格の注文であれば、
少しでも先にきた注文を優先してマッチングさせるルールを
時間優先といいます。

早者勝ち、というわけです。

相場では、まず価格優先でマッチングしますが、
同じ価格の場合は、時間優先でマッチングを図ります。

価格優先で最優先されるのが
成り行き注文となります。

では、指値注文の場合は、
どうなるでしょうか。

指値に関しては、
誤解して理解している人が多いように思います。

たとえば、990円で指値買い
という注文を出すケースです。

この注文で約定された場合、
いくらで約定できるのでしょうか?

答)990円

いえ、違います。

指値というのは、
この価格(いまの場合)990円で買いたい
という注文ではありません。

けっこう多くの人が、
勘違いしているんです。

正しくは、

この価格(いまの場合990円)以下であれば(いくらでもよいので)買う

という注文です。

したがって、答えはこうなります。

正しい答え) 990円以下

990円で指値買いをした人は、
たとえば985円で約定することに対して、
文句は言わないはずです。

だって、5円も安く買えたのですから。

その代わり、
990円を超えた約定はしませんので、
売買が成立しないこともある

というデメリットもあります。

同様に、指値売りの場合、

990円指値売りとすると、

990円で売るのではなく、
990円以上であれば、いくらでも良いので売る、
ということになります。

990円で売るよりも、
例えば995円で売れた方が嬉しいので、
文句は言わないはずです。

だって、5円も高く売れたのですから。

その代わり、
990円未満の安い約定はしませんので、
売買が成立しないこともある

というデメリットもあります。

重要な原則的知識なので、
そんなこと知ってるよ、常識でしょ、
ともいえる知識かもしれません。

でも、案外知らないまま、
何年も相場をやっている人もいますので、
しっかり覚えておきましょう。

 

奥村尚

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