欧州株高とドル売り

2025.6.4
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

先週は、
トランプ相互関税ショックが、
米国売りを加速させた。

そして、
そのマネーは欧州へと行った、
と書きました。

だから欧州の株は
不景気の株高になった。

このマネーは、欧州のファンドで、
米国に投資していた
マネーも入るし、

米国が米国に投資していた
マネーも入ります。

シカゴの通貨先物は、

どの通貨が買われているか
(売られているか)

という、
投機的なポジションが見て取れます。

今年に入ってからの、
通貨別のポジションを
みてみましょう。

上がユーロ/ドル
下が円/ドル

です。

ユーロも、円も、
2月後半から4月にかけて、

一気に買いポジションが
上昇してきたのがわかります。

つまり、ドル売りは、
2月後半には既に
始まっていたわけです。

こうした目で、あらためて
日欧米の株価指数の
推移をみてみましょう。

株式の上昇に関しては
欧州が突出していますが、

日本も少しだけ
米国より上昇していますね。

日本はなぜ上がらないのか?

米国から日本にも
マネーは逃げてきているはずですが、
金額的に目立たないものである、

という推理もできます。

あるいは、

マネーは入ってきているが、
対象が株式ではなく、
円に偏ってマネーが入っている、

という推理もできますね。

この場合は円で何かを買います。
多くの場合は
国債が買われることになります。

さて、通貨取引の動きをみると、
まだまだ、ポジション解消、
つまり、巻き戻す動きにはなっていません。

もう少し、
ドル売りは続く雰囲気があります。

6月18日にFOMCがあり、
米国の政策金利が
変更される可能性はありますが、

その可能性はわずか
(6.2日現在4.6%)ですので、

いまの通貨の状況は、
7月までは続くものと思います。

奥村尚

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