From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
先週は、
トランプ相互関税ショックが、
米国売りを加速させた。
そして、
そのマネーは欧州へと行った、
と書きました。
だから欧州の株は
不景気の株高になった。
このマネーは、欧州のファンドで、
米国に投資していた
マネーも入るし、
米国が米国に投資していた
マネーも入ります。
シカゴの通貨先物は、
どの通貨が買われているか
(売られているか)
という、
投機的なポジションが見て取れます。
今年に入ってからの、
通貨別のポジションを
みてみましょう。
上がユーロ/ドル
下が円/ドル
です。
ユーロも、円も、
2月後半から4月にかけて、
一気に買いポジションが
上昇してきたのがわかります。
つまり、ドル売りは、
2月後半には既に
始まっていたわけです。
こうした目で、あらためて
日欧米の株価指数の
推移をみてみましょう。
株式の上昇に関しては
欧州が突出していますが、
日本も少しだけ
米国より上昇していますね。
日本はなぜ上がらないのか?
米国から日本にも
マネーは逃げてきているはずですが、
金額的に目立たないものである、
という推理もできます。
あるいは、
マネーは入ってきているが、
対象が株式ではなく、
円に偏ってマネーが入っている、
という推理もできますね。
この場合は円で何かを買います。
多くの場合は
国債が買われることになります。
さて、通貨取引の動きをみると、
まだまだ、ポジション解消、
つまり、巻き戻す動きにはなっていません。
もう少し、
ドル売りは続く雰囲気があります。
6月18日にFOMCがあり、
米国の政策金利が
変更される可能性はありますが、
その可能性はわずか
(6.2日現在4.6%)ですので、
いまの通貨の状況は、
7月までは続くものと思います。
奥村尚

・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。