日本は遅れている?!オプション取引の歴史と現在

2017.3.14
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From:谷口洋章
自宅の書斎より、、、

こんにちは、谷口です。

今日はオプション取引の歴史などのお話をします。

先物取引や、オプション取引は

株や債券、為替などをそのまま取引するのではなく、
将来の取引を先取りすることで、
価格変動リスクを下げる金融商品で
金融派生商品(デリバディブ)と言います。

デリバティブ取引が始まったとされるのは
なんとギリシャ時代になります。

今から2600年ほど前の哲学者タレスが

オリーブの豊作と
それに伴う圧搾機の賃料の高騰を予測し、
圧搾機を定価で借りる権利を
予め所有者に権利料(プレミアム)を
払って押えておき、

実際に豊作になった時に
圧搾機を定価で借り上げて(権利行使)
需要者に高値で貸し付け、
差益を得たと言います。

なんと賢い取引でしょうか?

安い予約金を支払うことでリスクを
押さえる発想はさすが哲学者!

その後、オプション取引は17世紀中頃、
オランダではチューリップの球根を対象に
オプション取引が活発に行われていました。

日本のバブル経済のように
チューリップの球根が取引され、
後にチューリップ・バブルと呼ばれます。

1637年にオランダが経済不況に陥ったのは、
チューリップ価格の急騰で
コール・オプションを大量に売っていた業者が
支払不能となったことが発端だったと伝えられています。

その後、17世紀末にはロンドンで株式と商品のオプション
およそ100年後の18世紀末には
アメリカでオプション取引が始まる

日本では、1982年10月に
砂糖、金、財務省証券で
先物オプション取引がスタートし

現在では主要通貨から
債権、金利、株価指数、穀物、畜産、ソフト、石油製品、通貨など
取引対象は多岐に渡っています。

一般投資家は流動性の問題から
225先物オプションが
唯一といっていいほどの対象商品となります。

アメリカや韓国では、
株式や為替など多岐にわたって
一般投資家が参入できる流動性を
持った市場となっており、

日本の市場もオプション取引が、
もっと一般化することを願います。

谷口洋章

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