《数字》以外の『会社を知ること』

2015.8.18
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From:中野英
都内の自宅より、、、
 

お盆のシーズンも終わって、8月も後半。

夏も終盤に入ってきました。

福島にいる母からも、
夜が寒くなってきたという連絡がありました。

季節も、変わり目を迎えているんですね。
 

この時期といえば・・・

※ 《台風》・《ゲリラ豪雨》

 

・・・15年ほど経つでしょうか。

小学生の時の担任の先生が、ゲリラ豪雨による雨水で溢れていることに
気付かずエレベーターで自宅の地下の様子を見に行って、
そのまま亡くなったという悲しい出来事がありました。

災害は、いつ・どこで襲ってくるか分かりません。

十分に気を付けて、お過ごしください_(._.)_

 

今日は、つい最近してしまった、
誰でも回避できる《ミス》について書きたいと思います。

 

投資家の方々とネットを通じて触れ合う毎日の中で、
それまで気にしたことがなかった銘柄を見ることが増えました。

限られた時間の中で、その銘柄の今後の動きを読まなければならないため、
主眼は《チャート》に行きます。

 

その中で、最もシンプルな動きを読む方法が・・・
 

※ 過去にあった《同じような動き》に当てはめて、その後の動きを推測する

・・・今回の決算発表シーズンでも出番が多々ありましたが、精度はなかなか高いです。

 

しかし、その中でも《ハズレ》がありました。
 

※ 決算を機に上昇して、その後押すような動きがない

『その後、再度買われてさらに上昇する』ことが多いパターンなのですが(´・ω・`)

 

その銘柄は、『買いが入ってこない』『売りがなくならない』動きもさることながら、
社名を見て《何かひっかかるもの》を感じていました。
 

今この環境下で、《この銘柄》を買う行動が、果して正しいのかどうか・・・。
 

あまりに《気持ち悪さ》を感じたので、
会社の《ホームページ》を見てみたのですが・・・

 

すぐに気づきました。

 

この銘柄は、今・・・

※ 悪い意味で《旬》である

 

銘柄を言ってしまえば・・・

 

※ 6330 東洋エンジニアリング

・・・石油・石油化学プラントの会社です。

【8月17日 6330 東洋エンジニアリング 日足チャート】
8月17日 6330 東洋エンジニアリング 日足チャート

この会社が『買いではない』理由は二つ・・・

※ 《商品》に関わる業種である

※ 主な取引相手国は《新興国》である

 

『商品市況の低迷』は、皆さんもご存知だと思います。

需要が盛り上がらない環境下では、
当然プラント事業の今後も不安定とならざるを得ません。

 

そしてもう一つの、《新興国向け》。

これは、『中国の人民元切り下げ』が大きく影響してきます。

 

ホームページの中で・・・

※ インドネシア企業からの受注

・・・という内容が書いてありました。

 

しかし、インドネシア含め、アジア諸国は今後・・・

※ 《人民元切り下げ》により、シェアを『中国に奪われかねない』
 

そして・・・
 

※ 《自国の通貨安》という懸念

世界経済がひとたび狂えば・・・

※ 《代金回収不能》により、『特別損失を計上』

・・・この業界では決して珍しいことではないのですが、
そのような多大な損失を被りかねない《リスク》が高い環境と言えます。

 

これは・・・
 

※ 今現在の業績や今後の業績

※ 様々な株価指標

 

・・・そのような《数字》では表しにくい内容と言えます。
 

保有期間が短期間でも、そのような《リスク》
に直面してしまう可能性は《0%》ではありません。

 

その企業の《権利者》となるのですから、せめて・・・

※ どのような《期待》と《リスク》があるのか

・・・それだけは、知っておきたいところです。

 

今後は、同じミスを犯さないように、
自分も気を付けていきたいと思います。
 

中野英
 

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One thought on “《数字》以外の『会社を知ること』

  1. いつも先生のブログで勉強させて頂いています。

    これまで(と言ってもまだ4か月ですが)テクニカルだけでトレードしていました。
    本日のお話のようなファンダメンタルに属する内容はどのような情報源からどのように勉強すればよろしいでしょうか?

    ちなみに東洋エンジニアリングは、先生のニコ動の番組で質問させて頂きました。
    決算発表日の前場でエントリーし、翌日からの値動きと出来高から振るい落としと判断し、14日さらに追加でエントリーしました。
    今日のお話を参考にして手仕舞ポイントを検討してます。

    ありがとうございました。

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