『相場の参加者』に合わせた、順張り・逆張りの使い方

2015.1.13
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From:中野英
池袋の自宅より、、、

とても寒い日が
続いていますね。

昨日は大阪に出張でしたが、
関西もとても寒く、また途中
三重県にも寄っていましたが雪が降っていました^^;

まだまだ寒さは本格的に
なりますが、株式市場は季節とは
打って変わり目が話せない状況です。

前回は、企業IRについて
お話しさせて頂きました。

今回は、チャートの世界を
もう一つ掘り下げて、『相場の参加者』から
動きを読み取り、どう対処するべきかを書きたいと思います。

なお今日は、《手口》から参加者が
比較的見えやすい、『先物市場』を例にとって説明いたしますね。

まず最初に、
相場の参加者を挙げましょう。

① 《中長期投資》を行う、『現物投資家』

② 《数週間~1・2か月》のスタンスで投機を行う、『ヘッジファンド(CTA)』

③ 《デイトレ~数日》のスタンスで投機を行う、『ヘッジファンド(CTA)』

④ 《重要イベント》の時のみ勝負する、『イベントドリヴン型ヘッジファンド(CTA)』

⑤ その他、『アービトラージャー』や『デイトレーダー』など・・・

この中で、主に相場を
動かすのは、①~④の投資家です。

去年良く見られた相場を、例に挙げますね。

②と③の『投機家』が《日経225先物》を
買い上げる形で、日経平均が上昇していました。

しかしある日を境に、①の《投資家》が
『TOPIX先物&現物株』を売り始めたのです。

ここで考えてみます。

②と③は、買い手とは言っても・・・

※ 資金量は①に遠く及びません。

※ 『なかなか上がらない』『下がってきた』
というシンプルな理由で、すぐに売ってきます

逆に①は・・・

※ 資金量が多い

※ 『売る』『買う』となったら、
その期間は基本的に『売りっぱなし』『買いっぱなし』です。

売り始めたその日は、
買い方の《投機家》も・・・

『売りが出るのは、今日だけかもしれない』

・・・ということで、
売らずに頑張るかもしれません。

しかし、その翌日もまた同じような
売りが出て、『株価が上がらなかった』としたら・・・

②と③の《投機家》は、
すぐに売ってくるでしょう。

つまり、『投資家の売り』 VS 『投機家の買い』で均衡が取れていた相場が・・・

※ 『投資家の売り』 & 『投機家の売り』 VS その他の投資家

・・・という構図に
変わってしまうのです。

これはもう、
ほぼ下げ方向で決定ですね。

この一連の動きが、
チャートに表れると・・・

※ 『被せ線からの急落』

※ 『上値が重くなったあとの急落』

・・・だったりするのです。

このような相場の対処法ですが、
《安易な逆張り》は厳禁ですね。

少なくとも、《現物投資家の売り》が
収まるまでは、絶対に買ってはダメです。

去年は、そのほとんどのパターンが・・・

※ ありとあらゆる《投機家》が
『売り参戦』した段階で、
『売り方資金の急減 ⇒ 買戻し資金の急増』となり、反転しました。

逆に、《被せ線》が出たとしても、
その売りが出た理由が・・・

※ 『イベント前だから売った』

※ 『連休前だから売った』

・・・というような、一時的な要因で、
《その日限りの売り》だった場合は・・・

もしかしたら、すぐに
『被せ線の高値を抜いてくる』かもしれません。

そうなると、投資行動は
『順張りの買い』ということになりますね。

ただ、手口から、明らかに買い方が
《短期の投機家》だった場合は、常に
急落に気を付けなければいけません。

証券会社によって、どのような投資家の
注文が出てくるか特徴がありますので、それは改めてお話しいたします。

これは、いわゆる《需給》というものの
話なのですが、これは現物株でも非常に役に立ちます。

皆さんの投資経験の中で・・・

『自分が売ると、そこから上がる』

・・・という経験はありませんか?

最も分かりやすい
例を挙げますと・・・

その銘柄の保有者のほとんどが、
《その直前の高値》を意識して、
『そこまで来たら売ろう』と思っていたとします。

そしてある日、《その大量の売りを
全て買い上げる投資家》が現れて、
その投資家が『売らない』姿勢を貫いた場合・・・

 
もう、その売った値段で売る投資家が
いなくなっただけでなく、『大量に買い占められてしまった』のですから・・・

※ 希少価値が一気に
上昇することになります。

《希少価値が上がる》ということは、当然・・・

『高い値段を提示しないと、なかなか買えない』

・・・ということになりますね。

もしその銘柄が、
超小型の《品薄株》だった場合・・・

もしかしたら、そこから連日の
《ストップ高》が始まるかもしれません。

そうなってしまえば、あとはもう、
その《買い占めた投資家》の独壇場。

※ 『その投資家が売らなければ、上がり続けます』

※ 『その投資家が売りを出してきたところで、上昇相場の終わり ⇒ 《急落》です』

こんな動きをしている銘柄、見かけますよね。
《急騰 ⇒ 急落》 の仕組みを説明すると、こんなところです。

※ 安全策をとって《高値》で売るか
※ リスクを取って《高値抜け》に賭けるか

正解は、結果を見てみなければなりません。
ただ、抜けた場合の《期待収益率》を考えると・・・

失敗した場合の対処をしっかり準備しながら、
《高値抜け》に賭けてみたいですね(^◇^)

他にも様々なパターンがありますが、それは今後、
ブログやセミナーでお話していくことにします。

売り手と買い手の《心理や行動パターン》を
分析して、動きの予測に役立ててみてください。

次回の内容も、未定とさせて頂きます。
ご意見・ご要望、いつでもお待ちしております_(._.)_

ー中野

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