From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
9月8日、
石破首相が辞任しました。
石破内閣は
昨年10月1日からのことですので、
9月8日で、302日もった
ということになります。
9月8日だけでも
日経平均は1.45%も上昇しましたが、
発足から辞任までの間、
日経平均は12.9%上昇しました。
もっとずっと上がっている気が
しているのですが、それは、
4月7日に31136円に下がって、
そこから持ち直していたからですね。
首相就任日の日経平均を100とすると、
4月7日の時点では、
80.6まで下がったわけです。
次の自民党総裁は、
誰かには決まるはずですが、
あまり短期でコロコロ変わると
相場は上昇しません。
短期政権の株価は、
むしろ下がるパターンが
多いのです。
では、長期政権になると
どうなるでしょうか。
過去、
1000日以上続いた政権について
調べてみました。
みてみましょう。
就任日を100として
指数化しています。
例えば、111であれば、
11.1%の上昇です。
横軸のメモリは、
東証の経過日数です。
どの内閣でも
元本割れはありません。
最高は中曽根内閣です。
発足時 7900円にも満たなかった
日経平均でしたが、
2万6500円にまで上昇しました。
実に337。
3.37倍になったんですね。
意外なのは池田内閣で、
政権後期は株安となり、
結局 109.5でした。
これが長期政権での
ワーストです。
小泉内閣も池田内閣に
負けず劣らず悪い成績です。
政権の大半の期間は、
ずっと低迷を続け、
最低68くらいまで下げました。
世界的に
ITバブルがはじけた理由も
あったからですが、
最後はよく挽回して
111程度まで持ってゆきました。
1000日を超えた中に、
なんと岸田首相も入っています。
自民党の総裁任期は
安倍首相(二次)の時代に
2年から3年に延長されたので、
岸田首相も
任期ほぼ3年勤め上げたんですね。
安倍首相の前は民主党政権で、
しかも短期内閣を続けたため、
株価は悲惨な状態でした。
民主党の前の自民党政権も、
短期政権が続いていました。
失われた20年は、
短期政権の連続だったんですね。
実は、このblogを書くために、
最初は、短期政権の比較を
行ってみようかと思ったのですが、
なにせ、
あまりに短期政権の数が多いので、
めげました。
いずれ、時間ができたら、
やるかもしれません。
今後の自民党の総裁は
誰になるかは別として、
できれば、
長期政権で頑張ってほしいものです。
中曽根首相のような
パフォーマンスが得られるとしたら、
9月8日(月)の終値が、
もし5年先に
3.37倍になったとしたら。。
首相次第ではありますけど、、
過去に、実際に日経平均は、
今後1816日(約5年)で、
3.37倍になったこともあるので、
今後また起こる可能性も
ゼロではないのです。
計算すると、、
実に 日経平均は
14万7千円を超えます。
すごいことですね。
奥村尚

・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。