FXやるなら日経平均をみるな

2019.11.6
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

ドル円
ポンド円
ユーロ円

FX取引をやる人は、この中のいずれかを中心に
据えていると思います。

ドル円は、ドルユーロに次ぐ
堂々の2位です。

ドル、ユーロ、円、ポンド、の
4通貨ペアを青系の色で着色しました。

この4通貨の取引だけで、
世界通貨取引の54%を占めている
のですね。

世界のFX取引は、一日5088(10億米ドル)
これは、5兆ドルを超える大変なお金です。

しかも、これが、一日の取引量です。

東証の一日の売買代金は、数兆円です。

これが現物株式の取引量になりますので、
その数100倍の取引が行われている計算です。

東証の時価総額は、JPX発表値619,674,025百万円
(2019年9月末日時点)ですので、だいたい600兆円です。

東証時価総額とほぼ同じ規模のFX取引が、
世界ではたった一日で行われていることになります。

金融取引では、最大のマーケット
といってよいでしょう。

さて、東証といえば株式ですが、
FX取引をやっている人のおそらく大半が
日本の株式市場の指数をみていることと思います。

株式市場全体の上がり下がりをみながら、
FX取引をする。

関連が深いからです。

多くの場合、

ドル高円安に向かうと
株式指数は上昇し、

ドル安円高に向かうと
株式指数は下落します。

逆もまた真なり。

株式指数が上昇すると円安に向かい、
株式指数が下落すると円高に向かいます。

輸出企業、特に機械や自動車が
日本は産業構造的に強く、
その大半が輸出で稼いでいるので、

円安であればあるほど、
円ベースで見た売り上げが大きくなり、
利益も大きくなるため、株価が上昇するという仕組みです。

ところで、株式指数を見ている人の大半は、
日経平均をみていることと思います。

日経平均だけみていればFX取引には十分ではないか。

別に株式をトレードしているわけでもないし。

そう思う方は多いでしょう。

ちょっと、待った。

株式指数といえば、TOPIXもありますね。

さぁ、ここで質問です。

日経平均とTOPIXの違いって、
何でしょうか?

しぃーん。。。

日経平均は、日経新聞社の商標登録があり、
日経新聞社が計算して発表している。

TOPIXは、東証、
正確にはJPX社が計算して発表している。

しかし、これだけでは質問の答えとして
1%も満たしていません。

答えは、、、、

日経平均は、225社の株価の
単純平均を指数化したものです。

225社は、日経新聞社が(一定の基準がありますが)
好きに選んでいます。

TOPIXは、東証一部上場企業の
時価総額を指数化したものです。

時価総額 = 会社の価値 = 株価 x 発行済み株式数

です。

市場全体の動きと言えば、
会社の価値 = 時価総額の合計が、

昨日よりどれだけ増減したか、
ということが最も重要です。

日経平均は、時価総額とは関係なく、
時価総額が小さな会社でも株価さえ高ければ、

日経平均指数に大きな影響を与えるので
市場全体の動きとは言えないのです。

問題を明確にするために、
状況を単純化してみましょう。

1.上場企業は2社(A社,B社) だけ、
株価が-10%下落したとします。

A社は、株価5千円、時価総額10兆円
B社は、株価10万円、時価総額1000億円

とします。

A社は、巨大な企業で、世界的な規模で、
世界に大きな存在をもっています。

B社は、日本では、そこそこの企業ですが
世界に全く影響はありません。

ある日、株価がそれぞれ10%下落し、
A社4500円、B社9万円となりました。

2.日経平均の計算をすると、

A社B社の株価の単純平均は、

(5000円+10万円)/2=105,000/2=52,500円.

株価が10%下落変化した時の影響度は、
52500円に対して

A社は-500円の1/2=-250円の寄与(指数影響度-0.48%)

B社は-10,000円の1/2=-5000円寄与(指数影響度-9.52%)

でB社が圧倒的に影響があります。

3.TOPIXの計算をすると、

時価総額の和は、10兆円+1000億円=10兆1000億円

株価が10%下落変化した時の影響度は,10兆1000億円に対して、
A社は-1兆円の寄与(指数影響度-9.9%)
B社は-100億円の寄与(指数影響度-0.099%)

で、A社が圧倒的に影響があります。

日経平均では、小さな規模のB社の方が
株価が高いので圧倒的に影響力を持っています。

これはおかしな話ですね。

つまり、日経平均は、
市場全体を表す指標とは言えないのです。

ですから、市場全体の動きを見るときは、
TOPIXを見るべき
です。

FX取引は、日本の通貨としての円と
外貨との交換レートですから、

市場全体、つまり、
TOPIXをみた方が正確に理解できます。

「日経平均ではなく、TOPIXを見よ」

とにかく覚えて実行する事を
おすすめします。

では、なぜ日経平均がいつもニュースされ、

TOPIXはネームバリュー的に
存在感が薄いのでしょうか?

また、日経平均の利用価値は、
どこにあるのでしょうか?

別の機会に、あらためて
説明しようと思います。

奥村尚

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