《外国人投資家》になりきったら、こんなことが分かりました・・・

2016.2.9
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From:中野英

都内の自宅より、、、

世界と比較しても、
下落が著しい日本の株式市場です。

先週は、アジア株が全面高でも、
ニューヨーク株式市場が高くても、
日本株には売りが降り注ぎ続けました。

それに対して、先週末ニューヨーク株式市場が
大幅安だったにも関わらず、月曜日は強い動きに。

正直なところ、昨日戻ったことはシナリオ通り。

前日比変わらず水準までを考えていたので、
想像以上に戻った動きではありましたが(´・ω・`)

月曜日の戻りのきっかけになったのは、もちろん・・・

※ アメリカ雇用統計

・・・週末にニューヨーク株式市場が
大幅に下落した要因の一つと言えるかもしれません。

しかし、なぜそれが
日本株には《ポジティブ》に働いたのか。

まずそれを知るには、
『先週一週間下げ続けた理由』を
知ることが必要になります。

そこには・・・

※ 《海外投資》に深く関わる要素が絡んでいた

・・・今日は少し、《外国人投資家》の
立場に立って取引してみましょう(#^.^#)

まずは、先週一週間の金融市場の動きの中で、
最も目立っていた事象を掘り出してみます。

株式投資をしていると、
《海外の株式市場》ばかりに
目が向かいがちですが(´・ω・`)

実は先週、最も特筆すべきだった事象は・・・

※ 為替市場での《ドル安》

・・・冴えない経済指標が続き、
《アメリカ経済》と《FRBによる利上げペース》に
疑問符が付いたのが原因だと思われます。

その結果、《対円》で起こった現象は・・・

※ 円高・ドル安

・・・日本株・特に輸出株にとっては
《売り材料》とされている動きです。

しかし先週は、輸出株だろうが何だろうが、
《日本株全体》が売られていました。

それに対して、東南アジア株などの
その他のアジア株は、同時間に大幅上昇する動き。

どうして、日本株だけに売りが降り注いだのか?

いくつかの理由が考えられますので、一つ一つ挙げてみましょう。

1. ドル安が《デメリット》となる日本株を売って、
ドル安が《メリット》となる東南アジア株にその資金を振り向ける

お話しした通り、日本企業・特に輸出企業にとって、
《ドル安》はデメリットとなります。

それに対して《東南アジア》諸国は・・・

※ ドル建て債務を多く抱えている

・・・ということで、《ドル安》は抱えている債務を
目減りさせる効果があり、メリットを享受することになります。

このような関係から、《ドル安》のトレンドを
意識してのポジション調整が行われた可能性があるわけです。

次の理由は・・・

2. これまでの《ドル高》トレンドで
積み上がったポジションのアンワインド

基本的に上記と同じ理由ですが、こちらは・・・

※ 《利上げ=ドル高》のトレンドを
意識して作っていたポジションを閉じる動き

・・・日本株《ロング》、東南アジア株《ショート》の
ポジションを閉じる動きと言ってもいいかもしれません。

そして、最後に挙げるのは・・・

※ 《円高・ドル安》の間に利食い売りを出す動き

・・・外債投資をしたことが
ある方なら意味が分かると思います。

《為替ヘッジ》をせずに
『現地通貨で』海外投資をする場合・・・

※ 現地通貨が高くなれば、
その分だけ資産価格は膨らみます

つまり、外国人投資家から見れば・・・

※ 《円高》の動きになっている時に
売った方がより利益が膨らむ。

・・・その意味で、《日銀のマイナス金利導入》後の
《円高》の動きは、絶好の『売り場』と映ったのかもしれません。

以上の点を踏まえて、改めて先週金曜日から
月曜日にかけての動きを考えてみましょう。

ニューヨークの株式市場は、『冴えない企業決算』と
『利上げの可能性が再燃』したことから、大幅に下落しました。

そして為替市場では『利上げの可能性再燃』と
いうことで《ドル高》が進みました。

先週一週間の下落の要因となったものは、明らかに・・・

※ 《ドル安》

・・・では、月曜日に海外株式市場の下落を受けて
安く始まった後、果してどのような行動を取るべきだったか?

投資家は『利益を最大にするために』投資行動を行っています。

時には《外国人投資家》の立場に立って相場を見てみると、
その時の流れがより見えてくるかもしれません(#^.^#)

中野英

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