犯罪者と投資家の心理

2015.3.17
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From:中野英
都内の自宅より、、、

最近、『少年犯罪の《凶悪化》が
進んでいるのかどうか』という
論争を見かけることが増えました。

どのような話が《論点》となっているのか、
覗いてみるのですが(´・ω・`)

一言、言わせてもらえば・・・

★ くだらない

・・・《犯罪件数》だ・《犯罪の質》だと、
目に見えるところにしか考えが及ばない。

いかにも《知識偏重》の、
日本人らしい論争です。

これは、母から聞いた昔話ですが・・・

昭和30年代、福島に住んでいた頃、
近所の方から日々のお米を恵んで
もらいながら、何とか生きていたそうです。

今現在も、当時とは全く違った理由で、
そのような生活を強いられている人々や
《餓死者》が出るという、悲しい時代を迎えていますが。

まだ戦後10年少々だった当時は、
それが当たり前だったんですね。

皆、生きるために必死だったんです。

そして、もう《力》を行使するしかない
という状態まで追い込まれた人が、
《凶悪犯罪》を引き起こす。

もちろん《凶悪犯罪》であることに
変わりはありませんが、その《動機》を
《凶悪》だと言えますか?

肉食動物は、自分が
生きるために『動物を殺します』。

人間も、様々な動物を
殺して食べています。

※ 生きるために、殺すのです。

それが、本当に《凶悪》ですか?

その点、今の少年犯罪は・・・

本当に《信じがたい動機》で、
何でも簡単に殺します。

その《動機》こそ、本当の
《凶悪さ》ではないでしょうか?

しかも、《犯罪》に手を染めるほど
度胸のない子供達は・・・

★ いじめ

・・・という形で危害を加え、
最悪《死》に追いやります。

しかも、その結果に対して、
大した感情も抱かない人間がいます。

これは、亡き父の
思い出話ですが・・・

『昔も、殺人事件になるような
《喧嘩》はたくさんあった。

だが、少なくとも
《強い者同士》が喧嘩をしていた。』

『ガキ大将はたくさん喧嘩したが、
弱い人間は必ず守った。

今みたいな《弱い者いじめ》なんてものは、
俺たちが子供の頃はなかった。』

・・・そのように話していました。

同じ犯罪件数、同じ殺人事件・・・
統計上は、確かにそうでしょう。

でも、本当に同じ
《凶悪犯罪》ですか?

秋葉原で起きた、
無差別殺人事件を思い起こします。

『どうして、自分だけこんな苦しい
思いをしなければならないんだ・・・』

『自分が、どんな悪いことを
したっていうんだ・・・』

そうして、《憎悪》が
日に日に募っていっての凶行。

『自分さえ良ければいいんだ』
という社会に飲み込まれてしまった、
《悲しい人間》による・《悲しい事件》でした。

※ そのような《憎悪》を作り出した
《社会》こそ、真の《凶悪犯罪者》である。

・・・ということを自覚しない限り、
《人間社会の寿命》は確実に
縮まっていくでしょう。

☆ 心

・・・というものにこそ《解決の糸口》が
秘められていることに、早く気付いて
ほしいと思ってやみません。

人間のすることには、何事も
必ず、心が作用してくるように思います。

もちろん、株もそうです。

チャートから、投資家の心理を
読み解くこともできます。

チャートから読み取れる指標は、
主にこの二つに分類されます。

1. 株主の《買い単価》《売り単価》

2. その時の勢い

移動平均線の数値・
一目均衡表の数値などが、1.に含まれます。

ゴールデンクロス・デッドクロス・MACD
などが、2.に含まれますね。

チャート上の数字は、株価を
見れば出てくる数値なので、
非常に使い勝手が良いです。

ただ、《使い勝手が良い》
ということは、総じて・・・

★ 不完全

・・・ということが多いです。

円周率を考えてみれば分かりますね。

《3.14》を《3》に略してしまえば・・・

※ 計算は簡単になりますが、
現実からは遠く離れてしまいます。

そう、《株価》だけでは、
現実は捉えられないのです。

もう一つ、
大切な要素があります。

そう、自分が
頻繁に書いている・・・

※ 出来高・売買高

ここで例を挙げてみましょう。

例えば、寄り付きで《1000円》で
《100万株》約定したとしましょう。

つまり、買い単価《1000円》の株が
《100万株》発生したことになります。

そしてその後、《10万株》の売りで
《900円》まで下がってしまったとしましょう。

もし、ここで単純に終値だけで判断すると、
その日の買い単価は《900円》となりますが、

実際は?

ほとんどの投資家が・・・

※ 買い単価《1000円》で取り残された

・・・それが現実となります。

そういう判断ミスを防ぐための
一つの指標に・・・

《価格帯別売買高》

・・・がありますね。

ただそれでも、やはり
《不完全》なものと言わざるを得ません。

私たちは、
『需給を読む一つの手段』として・・・

※ 《株主の買い単価》を計算する

・・・ということをしています。

評価損の投資家が多ければ《戻り売り》が
上値を押さえますし、あまりに上昇スピードが
速すぎても《利食い売り》が上値を押さえます。

そんな色々なパターンを考えながら、
『今はどんな投資家が多い状態?』
ということを探っていくわけですが・・・。

ここで真実を見間違うと、
失敗を繰り返すことになってしまいます。

目の前の《数字》だけに頼らず、
『投資家の行動をイメージ』してみてください。

今回の話は、『枯れたと書いてチャンスと読む』の回の話に
直結するものですが、《仕手株》の仕組みにも繋がります。

分かりやすい一例として、
最も上昇が見込めないパターンが・・・

★ 薄商いでのじり安症状が続いている銘柄

・・・薄商いで下がっていくということは、
多くの投資家が『下がる前の株価で
取り残されている』ということになります。

※ 少数ながら、
下値を売り叩く投資家の存在

※ 高い買い単価で取り残されてしまった
多数の投資家の、戻り売りの存在

※ 薄商いで下がってしまうくらい
少ない、買い手の存在

・・・何一つとして、
《上昇する》理由が見当たりません。

これと真逆の発想をすると、
《仕手性の強い株》の動きが
読めるようになるのですが・・・

それは、またいつか書くことにします。

実はこの話、一生語り合えるくらい(?)
広い世界の話なので。

いつか、皆さんと一緒に語り合える日が
訪れることを、楽しみにしています(^◇^)

-中野英

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