From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
明けましておめでとうございます。
正月らしく、今年の相場の流れを予想してみたいと思います。
まずは、なんといっても
米国の政策金利がいつ上がるかということでしょう。
テーパリングを当初の倍速で進めて、
いつでも金利を上げる準備に入ると言ったのが
12月15日でした。
テーパリング終了予定は2022年3月です。
今年のFOMCの日程をみると、
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1月26日
3月16日
5月4日
6月15日
7月27日
9月21日
11月2日
12月14日
===
となっています。
4月は開催されませんが、
5,6,7月と毎月FOMCがあります。
8月は夏休みでFOMCはありません。
1月の利上げは、ちょっと考えられません。
まだテーパリングを終えていない3月16日に利上げするのは難しいでしょう。
とすると5月4日が臭いですね。
こうしてあれこれ考えると、
こんな1年になるのではないかと予想できてきます。
まず、3月までは、株高、円安の流れは継続すると思います。
3月16日に利上げはしないことが
確実視される頃には、
逆に5月4日に利上げが
確実視されることに繋がるので、
この間、ドル円も株式も、
その動きに沿う形で変動する可能性があります。
つまり、3月から米利上げを前提に円安が進み、株安も進む。
5月4日に利上げが発表され、その動きが止まる。
つまりその後、円高、株高に転じる。
5月4日というと、
日本はゴールデンウィークで、
5月6日の金曜日に東証がGW明けになります。
FX市場は海外でも行われるので、
この時には既に円高に進む可能性があるでしょう。
4月4日に東証の市場区分が大きく変わりますが、
これで混乱が生じて株安をもたらす可能性が少しありますが、
そうした特殊要因を除くと、
今2022年を予想した内容は、2021年と酷似します。
2021年は、円高の流れは4月から始まり、4月中続きました。
そして5月から円安に転じます。
株安の流れは5月のGW明けに始まり、
一度戻したものの8月まで続きました。
9月から株高に転じて2021年の最高値を記録します。
おそらく、2022年も、流れそのものは変わらないと思います。
ただし、2022年は、
日本企業の稼ぎは2021年より1割ほど上がっていますので、
日経平均に関しては2021年よりは上回る値まで到達すると見ています。
秋以降の先まで読むことはできますが、
どうせ当たりませんので、このあたりにしておきましょう。
奥村尚
・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。