From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
なかなか地味なニュースで、
完全に埋もれているのですが、
金融庁が、個人投資家の所得倍増プランを
あと押しする計画を発表しました(8月31日)。
その中核はNISAです。
計画の内容は、
主にNISA制度を修正するもので、
現在のNISAは、
一般NISAとつみたてNISAの
どちらかを選択することになっています。
新しい案では、
積み立てNISAに一本化され、
その中に従来の一般NISAを含める
成長投資枠なるものを設定するようです。
現在の一般NISAとジュニアNISAは
2023年までの制度なので、
来年中に新しい制度として
取りまとめる必要があるんですね。
この他、
NISA制度の恒久化、
NISA奨励金をサラリーマンの
賃上げ促進税制とすること、
マイナポータルを利用した
NISA口座へのポイント付与
などが挙げられています。
ずいぶん大きく拡充されるようです。
なかでも、一番の売りは、
非課税限度枠の拡大です。
現在のNISA制度では、
年齢制限と非課税枠は非常に厳しく、
こうした範囲に限定されます。
===================
一般NISA(20才以上)
年間120万円x5年間= 600万円
つみたてNISA(20才以上)
年間40万円x20年=800万円
ジュニアNISA(20才未満)
年間80万円x5年=400万円
===================
こうした対象年齢を
未成年者まで広げて
つみたてNISAに拡充すると、
0歳から65歳まで
毎年120万円を追加することで、
120万x65年=7800万円もの元本を、
株式(あるいは投資信託、ETF)で
非課税で運用することができます。
7800万円元本ですから、
65年も運用していると、
ほぼ確実に1億円を超えるでしょう。
大金ですね。
仮に2024年から国全体が
この制度に移行するとなると、
国民の資産形成の
大前提が大きく変わることになります。
銀行にお金を預けても、
今の日本では金利収入はゼロですし、
仮に金利が少しくらい上がっても、
たかが知れている上、
20%を税金で差し引かれるので、
全く旨みはありません。
一方、株式は、
NISAという制度で優遇される。
一億人総投資家、総株主になる日も
来るかもしれません。
日本株式全体に、
相当なインパクトを与える
と思います。
金融庁、ガンバレ。
奥村尚
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。