リスク分析で「信用取引」の勝率を上げよう

2022.10.5
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

信用取引という手法があります。

買いと売り両方から
入ることが可能で、

レバレッジを
かけることができる点においても、
自由度が優れています。

空売りをする銘柄ランキングが
発表されているので、
見てみましょう。

ー---------
8306 MUFG
8001 伊藤忠
9104 商船三井
4755 楽天
7751 キャノン
ー---------

この銘柄群に、日経平均を加え、
リスク分析してみます。

今年の株価(1/4-10/3)を使用します。

 

 

この表から事実がくっきりと
浮かび上がります。

横軸(x軸)は、リスクです。
価格変動の大きさを表しています。

信用売買は、価格変動が大きいほど
儲かりやすいので、
リスクは大きい方が有利です。

このことから、【伊藤忠】は
リスクの観点でベストです。

リスクに関しては、
【日経平均】が最も低いことが
分かります。

指数が個別銘柄より
リスクが低いのは、

理論的に証明可能であり、
実際に計算してみても、
リスクが低いです。

リスクが低いものは
「買い建て」において
メリットがあります。

縦軸(Y軸)はリターンです。

さきほど、【伊藤忠】が
リスクという点において、

ベストと書きましたが、
【伊藤忠】はリターンがプラスです。

リターンがプラスであるということは、
銘柄が値上がりすることを意味します。

つまり、
空売りをすると損をする
ということです。

特に【キャノン】は、
リターンが大きくプラスになっているので、
売りから入ると負ける銘柄です。

空売りにふさわしい銘柄は、
リターンがマイナスであることが
大切なのです。

【商船三井】と【日経平均】だけは
リターンがマイナスです。

しかし、【日経平均】は、
リスクが極めて小さいです。

空売りしても、
価格変動が小さいので、
あまり利益を出すことができません。

空売りにはものたりないです。

つまり、この銘柄群の中では、
【商船三井】だけが
「空売り適正」であったと言えます。

しかし、【商船三井】は、
9月中旬以降に価格を崩しただけであり、
それまで価格は上昇していました。

そのため、9月以降中旬以降に
売り建てた人は儲かっていますが、

価格上昇中は売ってはいけない
銘柄だったのです。

もちろん、価格変動があるので、
短期で売買するのであれば、

1回の売買で
儲かる可能性はあります。

しかし、信用取引は、
レバレッジがたったの「3.3倍」なので、
大して利益はありません。

このように、リスク分析をすると、
色々な事実が客観的に数字で分かります。

この様に分析できる方は、
空売りでもうまくトレードして、
いくことが可能ですが

分析ができない方は、
個別銘柄のレバレッジ取引を
成功させるのは難しいでしょう。

レバレッジ取引なら、
指数先物が有利です。

ただし、売りから入るのは
あまりお勧めしません。

その理由は、また次回に
説明したいと思います。

奥村尚

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