原油から知る株価の動き

2018.6.6
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

商品取引というものがあります。

商品はcommodityといいますが、
原油をはじめ、金(gold)、銅、
アルミ、レアメタルなどの金属。

麦、大豆、トウモロコシなどの穀物。
鶏卵やエビなどの農産物まで
多種多様なものが取り扱われています。

商品取引の存在は知られていると思いますが、
実際に取引をしている方は少ないと思います。

日本に一応市場はあるのですが、
ほとんど知られていません。

日本市場では取引量が少なく
大手商社が参加する価値がない事、
円建てなので取引しづらいことが原因でしょう。

商品の中でも原油は経済や株価、
そして金利とも関係が深く、
今回スポットをあててみようと思います。

原油はニューヨークマーカンタイル
取引所(NYMEX)のWTI原油、
ロンドンICEの北海ブレント原油が
価格の代表として日々ニュースされます。

特に米国のWTIは、取引量が多く世界の代表です。

単位はバーレルで1バーレル=約160リットル、
酒樽ひとつ分の量になっています。

しかし、歴史や国が違うと酒樽も違ってきますよね。

そんな酒樽をつかった単位なので
バーレルは英米で少し値が異なります。

原油のバーレルと一般液体のバーレルの量も
異なっていて複雑なのですが、
ひとまずWTIでは約160リットルとされています。

この基準で、
5月は3年半ぶりに70ドルを突破しました。

原油価格の高騰は
経済、産業へ正の相関、あるいは負の相関となる
連動性が発見できます。

一般的な正の相関例として、
需要サイドに大変重要な
鉱工業生産は原油と連動します。

何かを生産するのに原油を消費するので、
需給が相関するのは割とわかりやすい動きですね。

何かを生産するという事は、
需要があるということですから、
景気が良いことを意味します。

つまり、景気上昇期には原油価格も上昇します。

これがインフレへと繋がりますが、
原油高が及ぼす世界経済への悪影響
(負の相関)も当然あり、株価にも反映します。

次回はこの続きから、
原油と株価の関係を
もう少し詳しくお話ししようと思います。

お楽しみに。

奥村尚

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