こんにちは、ケン藤田です。
ここ最近、世間ではインフレ・物価上昇が
騒がれていますね。
世界的に見ると日本のインフレ・物価上昇率は緩やかですが、
それでも日々の生活負担や、旅行の計画時、嗜好品の購入時などでは、
一昔前と比べて値上がりが気になるのではないでしょうか?
海外に慣れた私の感覚では、日本にいると何でも安く感じるのですが、
ふと、何かの機会で『同じ商品』の過去と現在の価格差を見ると、
物価上昇の凄まじさをひしひしと感じることがあります。
物の価格が上がっているということは、
100万円を持っていたとして、
その100万円で買えるものが減る
つまり、100万円(お金)の価値が減っていることと同義です。
では、実際にどの程度の変化があるのか?
『15年前に100万円持っていたとして、そのお金を何かに変えたら?』
これらを見ていきたいと思います。
まずは、おなじみの銀行預金だと、
・普通預金→101万円
・定期預金→103万円
・・・15年の結果がこれです。
あらためて見ても、驚くほど増えていません。
これだと年間に数回、
時間外手数料を取られると割り負けします。
その他にも自動車を例に挙げると、
プリウスの新車モデルは、
215万円から
320万円(1.5倍)に値上がり。
外車でいえばBMW3シリーズは、
380万円から
590万円に。(1.55倍)
ちなみに、
BMWやメルセデスベンツでは、
元々エントリーモデルであった
3シリーズやCクラスが値上がりして
手が出しづらくなったこともあり、
1シリーズやAクラスなど、
更に下のクラスが設けられました。
さらに他の例を挙げると、
吉野家の牛丼も380円から426円と、
15年で12%値上がりしています。
貯金の増え幅は、完全にインフレに
負けていることが
ご理解いただけたかと思います。
『貯金は美徳』という
旧来の価値観に従っていては
貧しくなる一方なのです。
では、もし同じ100万円を
投資をしていたらどうなるのか?
まずは、日本株だと、
・TOPIX→248万円
・日経平均株価→311万円
2.5〜3倍以上に増えています。
余談ですが、内閣府が発表している資料からも、
この15年で企業の現預金・経常利益・設備投資額・配当額・内部留保など、
経営数字が改善されていることが見て取れます。
(ちなみに、人件費率・人件費額が下がっていることも見逃せません)
つまり、
給与は上がっていない(上がりにくい)のに、
物価は上がっているということです。
あなたは、この15年を振り返ってみて、
収入・資産が増える恩恵は受けられたでしょうか?
続いて、海外の株式も見ていきましょう。
(全てドル→円建てに換算しています)
・全世界株式→439万円 ※MSCI World Indexより引用
・新興国株式→211万円 ※MSCI Emerging Marketsより引用
(msci.comより引用)
新興国株式はコロナ以降に資金が先進国に戻ったこともあり、
直近ではマイナス成長していますがそれでも15年で2倍です。
現在、一人勝ち状態の米国はどうでしょうか?
・S&P500→592万円
・NASDAQ 100→1,213万円
さらに、個別株を見ていくと、、、
・Google(Alphabet)株→1,615万円
・Amazon株→4,767万円
リーマンショック直前の当時から、とてつもない伸び代です。
個別株を15年ホールドできた人は、かなり珍しいでしょう。
その他、
・ゴールド→660万円
・エルメスバーキン→163万円
・ブルゴーニュワイン(index)→280万円
・DRCロマネコンティ’85→450万円
高級品・嗜好品も株のように値上がりが顕著です。
私自身のつい最近の体験としても、
10年以上前に購入し、
日常的に使っていた鞄や時計を査定してもらったら、
中古かつ買取価格にも関わらず、
購入時よりも高い値段がついた
ということがありました。
「お金を積極的に増やそう」としないでも、
価値あるものに“置き換え”するだけで、
物価上昇を超えるスピードで
資産を増やすことは十分に可能なのです。
最後に、価値あるものを見つけるために、
世界の経済的成功者たちが行っていることを
簡単にシェアさせていただきます。
彼らは、自宅や車、時計など嗜好品も含め、
いつも「供給数」よりも「需要」が高い、
つまり放っておいても
価値が上がっていくかどうかを見極め、
価値あるものに囲まれ豊かに生活をしながら、資産を増やしています。
こんな話もあなたの資産形成のヒントになれば幸いです。
世界の経済的成功者たちから教わり
身につけた資産構築の常識を、
今後もシェアしていきますので、
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ケン藤田
投資・資産運用歴18年以上、海外投資歴12年以上、世の中に存在するほぼ全ての投資商品への投資経験を持つ資産運用・海外投資のプロフェッショナル。
ヨーロッパを中心とした金融先進国での金融専門家や富裕層たちとの交流で学んだ、富裕層だけが知る「お金のとある共通点」をベースに独自の投資法を構築。
資産運用アドバイザーとして、これまで述べ1000名以上への資産運用アドバイスを行い(累計アドバイス額120億円以上)、そのうち95%以上の方の資産増大を実現。
現在は、年商5〜25億円規模の複数企業のCFO(最高財務責任者)として活動するかたわら、自身も5億円規模の資産を年利10〜15%以上のリターンで運用する現役投資家としての顔も持つ。
日経新聞出版社より2冊のマネー系書籍の監修実績がある(累計発行部数5万冊)。